第63期王将戦七番勝負第5局 Feed

2014年2月28日 (金)

05079s_2_2渡辺王将は角を切ってから▲1一銀を決めました。勝又六段は「鋭すぎる」と話しています。

(1)△3二玉は▲2二銀打(詰めろ)△4一玉(参考図)の局面で8二飛を責める手が厳しく、たとえば▲8五香△8四歩▲同香△同飛▲4六飛△同香▲6二金は挟撃が決まります。一方、先手玉は▲9七玉の形が寄りません。したがって、図では(2)△1一同玉と取ることになりそうですが、▲3一銀や▲1三歩が詰めろで先手の攻めが続きそうです。

控室では後手のうまい受けが見つかっていません。現地大盤解説会でも検証が進められていますが、現時点では先手よしの変化が多いようです。

Bc136

Bc008 (勝又六段)

05076図で予想される手は▲1一銀。「後手はどう対応するんだろう」と勝又六段が頭を悩ませています。△1一同玉は▲4二角成△同金▲3一銀がすこぶる厳しい。先手はかなり先まで読める局面のようです。

開始前から多くのお客様が集まったため、予定を早めて解説会が始められました。11時10分時点で100人を超えています。

Bc045_2

Bc080 (前列は座布団席)

Bc033(阿久津八段)

Bc066 (△1二香は本来なら渡辺さんが指しそうな手ですね、と深浦九段)

Bc078_2

Bc012_2 (深浦九段は後手をもって検討している)

Bc007_2 (71手目▲8七同金。阿久津八段は意外そうな表情でモニターを見る)

05070△8七歩(図)は相手の取り方によって攻め方を決める手です。▲8七同玉なら玉頭攻めを中心に攻めを組み立てます。本譜は▲8七同金で側面が弱くなったので、4五飛を取って敵陣に打ち込む攻めが有力になります。