12時半、▲５二飛の局面で羽生九段が17分考えて昼食休憩に入りました。▲５二飛までの消費時間は、▲藤井５時間21分、△羽生５時間34分（持ち時間各８時間）。対局は13時30分に再開します。

上図の△２四歩から、▲８五飛△７三桂▲８三飛成△６五桂▲６三竜△７七桂不成（下図）と進みました。

副立会人の西川和宏六段は「藤井王将は、優勢と思って指しているはずです。△２四歩（上図）から△７七桂不成まで、先手は飛車をぐるっと８五～８三～６三と動かしている間に、後手は８一の桂馬を７七まで進めて金まで取れているので、理論上は差が縮まっているはずなんです」と言います。

ただこのあと先手は玉を逃げたあとに▲６四角の王手が厳しいようです。西川六段は「羽生九段は曲線的に粘るのがうまいので、藤井王将はそれをさせないよう、直線的な順を選んでいるのだと思います」と話しています。

（封じ手までの指し手を再現する、朝の藤井聡太王将。直線一気で羽生玉を仕留めるのか）

（11時頃のさんべ荘。よく晴れている）

（梅が咲いていた）

（咲いていたのはほんの一部。まだまだ小さな春だった）

10時半におやつが出されました。

（藤井王将のおやつは「三瓶そばまんじゅうと桜餅」「アイスコーヒー」）

（里見女流五冠は「こっちの桜餅は関西と違うんですよ」。関西ではもち米のもちもち感が強い桜餅だが、山陰地方では薄皮にこし餡を包んでいる）

（羽生九段のおやつは「焼き菓子アソート」「ホットレモンティ」。焼き菓子アソートはバターサンドクッキー、えごまフィナンシェ、レモンパウンドケーキのセット）

大田市の隣、出雲市出身の里見香奈女流五冠が大盤解説会に出演しました。事前に出演は決まっていましたが告知されておらず、サプライズ出演です。

西川六段「私ひとりが出てきてがっかりされた方も多いんじゃないでしょうか。安心してください。スペシャルゲストをお呼びします」

（里見香奈女流五冠が登壇）

（今朝、大阪市内から飛行機で移動してきたそうだ）

（９時から始まっている大盤解説会には大勢の方が来ている。かなりの倍率だったが２日連続で当選した方も２名だけいるそうだ）

（西川和宏六段と福崎文吾九段が解説している）

（封じ手用紙）

（○と矢印で指し手を表す）

（41手目▲４五桂。２時間０分の長考）

（続く△２七歩成は２時間21分かけて指された手だった）

（藤井王将が47手目▲５三桂成を指して、１日目の指し手再現が終了した）

（福崎文吾九段が封じ手を開封する）

（封じ手用紙。玉に○がついているのが見えた。△５三同玉だ）

（藤井王将は１分で▲２六銀と指した）

（藤井聡太王将）

（羽生善治九段）

（駒を並べていく）

（榊初段の読み上げに従い、１日目の指し手を再現する）

（関係者が見守る）

（屋根のひさしから雪解け水が滴る）

（対局室では記録係の榊大輝初段が駒を磨いていた）

（今日も羽生善治九段が先に入室）

（藤井聡太王将も直後に入室）

（礼をして駒を並べ始める）