2022年1月21日 (金)

前夜祭(1)

前夜祭では関係者のあいさつや記念品の贈呈、記念撮影などが行われました。

Img_5999(丸山雅也・毎日新聞社取締役大阪本社代表)
今年も高槻に王将戦がやってまいりました。第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第2局は、いよいよ明日、山水館で行われます。渡辺明王将に藤井聡太竜王が挑む戦い。将棋八大タイトルの内、七冠を分け合うふたりの頂上決戦。将棋ファンのみならず日本中から注目を集めている対局になります。掛川での第1局は互いに一分将棋となる白熱した戦いを、藤井竜王が勝たれました。迎える第2局は今後の流れを左右する極めて大事な対局になろうかと思います。おふたりが2日制の七番勝負で対戦するのは、今期の王将戦が初めてになります。渡辺王将は現在王将戦3連覇中で、名人戦も2連覇中、かつては竜王戦で9連覇を記録するなど、七番勝負では無類の強さを誇っています。それに対して6度のタイトル戦をすべて勝ち取ってこられた藤井竜王がどのように挑むのか。本当にわくわくするような思いでいっぱいであります。将棋のまち高槻は、王将戦を4期連続で開催していただくなど、将棋の発展に極めて理解が深く、今回のふたりの対局はさらに熱狂を呼ぶのではないと期待しております。毎日新聞では新聞紙面やインターネットで明日からの対局を盛り上げるべく、多角的に伝えてまいりたいと思っております。

Img_6005(山本泰博・スポーツニッポン新聞社取締役大阪本社代表)
将棋は八タイトルありまして、その内スポーツ紙が主催しているのは、この王将戦のスポーツニッポンだけでございます。日頃からスポーツだけでなく、芸能、囲碁、将棋など楽しい話題を皆さんに提供させていただいております。今回もスポーツ紙らしい切り口で取り組んでまいりたいと思っております。すでに一部で話題になっておりますが、勝者の記念撮影がございます。第1局は天竜浜名湖鉄道の掛川駅で、藤井竜王の発車オーライが紙面を飾りました。しかし、過去の写真を見るとまだまだ。渡辺王将に至ってはどじょうすくいまでしていただいて、我々も誰かに怒られるような気がしていますが、普及発展に少しでも貢献できればと思っております。

Img_6009(井上慶太・日本将棋連盟常務理事)
第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第2局の前夜祭にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。今回参加された方は、多分かなりの高倍率の抽選に当たったラッキーな方々ばかりだと思います。関西将棋会館が高槻に移転するということで、今日も高槻駅に着いてから山水館まで行って帰ってきたわけですが、高槻の観光ツアーのような感じで車窓を見ながら「もうすぐ移転してくるんだなあ」と実感した次第です。この王将戦は渡辺王将と藤井竜王、いま将棋界で最高の対戦カードだと思います。私も第1局を将棋ファンの皆さまと同じように、息詰まる攻防をどきどきしながら見ておりました。本当に素晴らしい開幕戦だったと思います。この第2局も外は寒いですが、盤上で熱い戦いが繰り広げられることを期待しております。

書き起こし=夏芽
撮影=武蔵