2021年3月
2021年3月13日 (土)
千日手が成立

第70期王将戦七番勝負第6局は、14時11分、72手で千日手が成立しました。消費時間は▲永瀬王座2時間6分、△渡辺王将1時間28分。指し直し局は、先後を入れ替え、1時間後に開始します。
千日手筋
1日目昼の対局再開
1日目昼食休憩中の対局室
対局者の1日目昼食
1日目昼食休憩

時刻は12時30分になり、図の57手目▲7一銀の局面で昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲永瀬王座1時間30分、△渡辺王将1時間28分。対局は13時30分から再開されます。





図から△8三飛▲7二馬△8四飛▲6二馬……、と進めば千日手。実戦も図から△8三飛と進みました。△7三角だと▲同馬△同桂▲6二銀不成で、桂が目標になることを渡辺王将は嫌ったようです。
















上図は渡辺王将が1分の少考で△2七歩と飛車の頭をたたいたところ。副立会人の北浜八段は代えて△2四歩を予想していました。本譜の進行は▲2七同飛△2四歩▲2八飛△2二玉▲7一銀。渡辺王将は△2四歩をノータイム、△2二玉を2分の少考で指しているのに対し、永瀬王座は▲2七同飛と▲2八飛にそれぞれ22分、▲7一銀に27分を費やしました。下図までの消費時間は▲永瀬1時間30分、△渡辺25分です。





早繰り銀対腰掛け銀の対抗に進み、上図は銀をぶつけたところ。永瀬王座は移動日前日の11日(木)、第79期B級1組順位戦の近藤誠也七段戦で先手を持って早繰り銀を採用し、1筋の突き合いの入っていない形を指していました。下図は10時過ぎの局面。開始1時間あまりで46手も進み、控室でも「早い」の声があちらこちらから聞かれました。
