2020年3月

2020年3月24日 (火)

A7306928(左から記録係・福田晴紀二段、挑戦者・広瀬章人八段、立会人・佐藤義則九段、渡辺明棋王、副立会人・中川大輔八段)

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A7306942(両対局者には佐渡市認証米の朱鷺と暮らす郷」が贈られた)

A7306946(左端は光村克己・日本将棋連盟佐渡支部幹事長、右端は同じく佐渡支部の山田元章・副支部長)

A7306948(乾杯のあいさつ 西尾明・日本将棋連盟常務理事)
「王将戦は、いよいよ最終局を迎えましたが、局を追うごとに内容が濃くなっていると感じます。明日の対局は将棋界最高峰の戦いが見られると期待しております」

(書き起こし=八雲、写真=玉響)

18時から、関係者のみの夕食会が行われました。

A7306896(主催者あいさつ 増田博樹・毎日新聞社新潟支局長)
「佐渡は、豊富な海産物に恵まれ、美しい海岸線など豊かな自然にも恵まれた魅力あふれる土地です。両対局者には、明日の大一番で力の限りを尽くして素晴らしい対局を見せていただけることと期待しております」

A7306902(来賓あいさつ 三浦基裕・佐渡市長)

「このようなご時世でありますが、3年振りとなる王将戦の開催で、是非明るい話題を佐渡にもたらせてください。好勝負を期待しております」

A7306903(本間直喜・佐渡汽船営業本部長)
「今日の佐渡は寒い日になりましたが、明日は熱い対局を期待しております」

A7306914(三國榮・日本将棋連盟佐渡支部長)
「佐渡支部では30人ほどの会員がおりますが、王将戦が始まってから小学生の参加者も来るなど、若い人がどんどん強くなってきております。また、渡辺王将が初めて佐渡で対局されたのが6年前となりますが、この6年でトキの数も200羽から450羽に増えましたので、佐渡支部も負けないように将棋ファンを増やしていきたいと思っております」

(書き起こし=八雲、写真=玉響)

16時25分頃、対局室の検分が行われました。 検分では、使用する盤・駒、照明や窓からの光の入り具合、室温や騒音などが対局を行うに当たって問題ないかを確認します。

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A7306871(検分は滞りなく進み、5分ほどで終了した)

Dsc00760_2(関係者一行は、まず東京駅から新幹線で新潟駅に移動)

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Dsc00763(写真右が渡辺王将、左奥が広瀬八段)Dsc00764(中央が副立会人の中川八段、左が記録係の福田二段。二人は師弟の間柄だ)

Dsc00777(新潟港からはジェットフォイルで両津港まで移動した)

Dsc00785(両津港からは送迎バスでホテルに向かった。乗り込もうとしているのは常務理事の西尾明七段。その隣は立会人の佐藤義則九段)


このあとは16時30分から検分が行われる予定です。

渡辺明王将に広瀬章人八段が挑戦する第69期大阪王将杯王将戦七番勝負。第6局は渡辺王将がカド番をしのいでフルセットに持ち込みました。渡辺王将は防衛すると王将位の通算獲得数を4に伸ばします。広瀬八段は初の王将位のタイトルと、九段昇段(タイトル3期獲得)が懸かります。

第7局は3月25日(水)、26日(木)の2日間にかけて新潟県佐渡市「佐渡グリーンホテルきらく」で行われます。持ち時間は各8時間。両日とも9時対局開始で、12時30分から13時30分までは昼食休憩。1日目の18時以降に封じ手を行い、翌日9時から指し継ぎます。最終局のため、手番は改めて振り駒で決定します。
立会人は佐藤義則九段、副立会人は中川大輔八段、記録係は福田晴紀二段(中川八段門下)が務めます。
中継は棋譜コメントを八雲、本ブログを玉響が担当します。よろしくお願いいたします。


※前夜祭と現地大盤解説会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止が決定しております。ご注意ください。


【主催:スポーツニッポン新聞社】
http://www.sponichi.co.jp/

【主催:毎日新聞社】
https://mainichi.jp/

【特別協賛:大阪王将】
https://www.osaka-ohsho.com/

【協賛:囲碁将棋チャンネル】
http://www.igoshogi.net/

【第7局協賛:佐渡汽船】

https://www.sadokisen.co.jp/

【棋譜中継ページ】
https://mainichi.jp/oshosen-kifu/200325.html

2020年3月14日 (土)

Dsc_7692(終局直後)

Dsc_7699_2(後手番でカド番をしのいだ、渡辺王将。フルセットに持ち込んだ)

Dsc_7694(追いつかれた広瀬八段。自身の経験した七番勝負では、3回目のフルセットとなった)

【渡辺王将のインタビュー】
――お疲れさまでした。渡辺王将から伺います。一局を振り返って、いかがでしょうか。

渡辺 作戦負け気味だったので、ちょっと無理気味かなと思いつつ動いていったんですけど、成算はなかったですね。

――終盤の読み合いで勝機がありましたか。

渡辺 お昼明けて、基本的には足りないのかなと思いながらやっていたんですけど、△6九銀と反撃したあたりで、もしかしたら勝機が出てきたような気がしました。

――これでフルセットです。次局の抱負をお願いします。

渡辺 次は最後の将棋なので、これまで以上に悔いが残らないように指せればよいかなと思います。

【広瀬八段のインタビュー】
――広瀬八段に伺います。敗因はどのあたりでしょうか。

広瀬 後手の玉形が不安定かなと思って指していたんですけど、思ったよりも攻めにくいというか。そうしているうちに形勢を悲観してしまって、敗因はまだちょっと分からないですけど、反撃されてからはちょっとまずいと思います。

――1日目の進行はいかがでしょう。

広瀬 こちらもしょうがないかなと思っていました。1日目の午後はもうちょっとよい対応があった気がしたんですけど、分からなかったので。本譜もいい勝負があるかなという進行でした。

――1日目と2日目、どちらに敗因がありましたか。

広瀬 2日目は間違えているんでしょうけど、難しい変化もたくさんもあったので、仕方ないところです。

――第7局の抱負をお願いします。

広瀬 おそらく年度最後の対局になると思いますし、フルセットはなかなか経験できることではないので、精一杯、頑張りたいと思います。

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七番勝負第6局は108手で渡辺王将の勝ちとなりました。終局時刻は18時17分。消費時間は▲広瀬7時間57分、△渡辺7時間22分。対戦成績は3勝3敗となりました。最終第7局は3月25日(水)から26日(木)にかけて、新潟県佐渡市「佐渡グリーンホテルきらく」で行われます。