2020年3月

2020年3月 6日 (金)

15時、両対局者におやつが運ばれました。注文は、渡辺明王将が「チョコレートケーキ」と「ホットコーヒー」、広瀬八段が「フルーツの盛り合わせ」と「ホットレモンティー」です。

Img_2241_o02 (LE PINEAUのチョコレートケーキ)

Img_2244_o03 (渡辺明王将の注文)

Img_2234_o01 (フルーツの盛り合わせ)

Img_2248_o04 (広瀬八段の注文)

_82△7五歩は攻めながら飛車の逃げ場所も増やせるということで、感触がよい手だと控室ではいわれていました。形勢は難解ということですが、「渡辺明王将に流れがきている気がする」との声も。また元々は先手の攻め、後手の受けという構図でしたが、△7五歩と突いたことで攻め合いになりやすいようです。

_85実際に渡辺明王将は踏み込む変化を選んでいます。

Img_1657_z_wata01 (果たしてどちらの攻めが刺さるのか)

Img_2221_h1400 (日本将棋連盟専務理事の脇謙二八段)

14時頃、控室に脇謙二八段が来訪しました。本局でも採用されている脇システムは、脇八段が開発した戦法です。

Img_2222_h1400b (続いて、里見香奈女流四冠と里見咲紀女流初段の姉妹が姿を見せた)

Img_2230_h1400c (すぐに継ぎ盤検討に参加。だいぶにぎやかになってきた)

Img_2200_ha01 (東八段がいの一番に入室していた)

Img_2203_ha02 (再開3分前に渡辺明王将が戻ってきた。記録机にあるタブレットをのぞき込む)

Img_2204_ha03 (ほどなくして広瀬八段も入室)

Img_2213_ha05 (定刻になったが、広瀬八段はすぐには指さない)

Img_2211_ha04 (渡辺明王将は盤面を凝視したまま次の一手を待つ)

Img_2195_h1300b (村山七段が継ぎ盤でしばし検討すると、食事から戻ってきた大石七段が向かいに座った)

Img_2186_h1300a (継ぎ盤で調べられていた変化のひとつ。3筋で歩のたたきが入っており、これは有力そうだといわれている)

またほかの変化が調べられていた中で「点数勝負」という単語も聞こえました。後手玉が上部開拓していけば、確かに入玉形になりやすくはあります。

Img_2158_hm01 (広瀬八段が注文した「ブラックカレー」は、KKRホテルの名物)

KKRホテル東京の料理長が考案し、およそ12万食が出ています。フルーツの甘みが先に感じられ、それから辛さがくるタイプだといいます。

Img_2161_hm02 (渡辺明王将が注文した「きつねうどん」)

_7512時30分、図の局面で広瀬八段が11分考えて昼食休憩に入りました。消費時間は▲渡辺明5時間10分、△広瀬5時間44分。昼食の注文は、渡辺明王将が「きつねうどん」、広瀬八段が「ブラックカレー」。対局は13時30分に再開します。

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_706四から銀を引いたこの手に対して、東八段と大石七段からは戸惑いにも似た声が上がりました。代えて△5三銀と囲いにくっつける筋が主に調べられていたためです。「5三に引いたほうが得なケースばかりなのですが。なぜ……」とは東八段。現局面の候補手は▲7二銀で、以下△6二歩▲8一銀成△8六飛▲7二馬△1九角▲3八飛△8五飛▲4六桂(変化図)と進めば混戦になるようです。
後ほど検討が進み、代えて△5三銀は「▲2四歩から強襲されるかもしれません。後手はそれを気にされたのだと思います」と大石七段。

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Img_1679_z_hiro02 (広瀬八段の構想に注目だ)