2018年1月 7日 (日)

早くも終盤戦 後手優勢に

54図は16時30分頃の局面。
形勢を問われた郷田九段は「激しい攻め合いになっていますが、専門的に見ると後手の1手勝ちがかなりはっきりしているように思います。先手が粘る順も、いまのところちょっとわかりません」と語り、明確に後手優勢と判断しています。

Img_1838 控室で将棋プレミアムの生中継の取材を受ける郷田九段(右)。神谷八段(中)、中尾五段(左)も後手優勢と見ている。

また、Twitter解説の井出四段も「後手やや優勢」から「後手優勢」に形勢判断を進めています。

■Twitter解説■
井出隼平四段>(△2八歩に)これが筋ですか。▲2八同玉は△2六歩が詰めろで攻めが速くなってしまいそうです。後手玉に迫るには▲5二銀ですが銀を渡すと△2九歩成が詰めろになっているかもしれません。(後手優勢)

【16時40分追記】

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久保王将は△2八歩に▲2四成銀としました。以下△2九歩成なら▲2五成銀と根元の桂を取る狙いです。「なるほど、桂を取れば上部脱出の望みが出てきますか。さすがに簡単には終わらないですね」と郷田九段。

Img_1724 苦しい局面に追い込まれた久保王将。さばきのアーティストの名が知られているが、苦しい時の粘りの技術にも定評がある。