掛川茶PRレディの天野里香さん、佐藤都月さんから、両対局者に花束が贈られました。両対局者が明日から始まる第1局に向けての意気込みを述べ、鏡開き、乾杯へと移りました。
■郷田真隆王将
皆様こんばんは。明けましておめでとうございます。このように盛大な前夜祭を開催していただき、ありがとうございます。将棋界は新年明けまして、最初のタイトル戦が王将戦と決まっております。掛川の対局も恒例になっております。私は3年連続でこちらに来させていただくことになりますが、またこうして掛川で対局することができて、大変うれしく思っております。掛川に着きまして、こちらのホテル、掛川城の茶室と行ってまいりまして、いよいよ始まるんだなと、身が引き締まる思いでございます。前期、防衛を果たしましてから、正直申し上げてあまりいい成績というのが残せずにいますが、新年を迎えて新たな気持ちで向かっていきたいと思っております。また私事になりますが、昨年の8月に入籍をいたしました。そういった意味でも緊張感を持ってやっていきたいと思っております。王将戦は今日まで66期という長い歴史のある、将棋界で2番目に古いタイトル戦です。先輩棋士に恥じないように、自分なりに全力を尽くして、対局できるように頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。最後になりますが、王将戦を主催していただいておりますスポーツニッポン新聞社様、毎日新聞社様、並びにご協賛の各社様、地元掛川市の皆様、多くの方々のご尽力をいただいて対局させていただけることに、心より感謝申し上げます。
■久保利明九段
皆様、こんばんは。多数の方々にお越しいただきまして、ありがとうございます。まず初めに、主催のスポーツニッポン新聞社様と毎日新聞社様、そして関係各位にお礼を申し上げます。私にとっては5年ぶりの王将戦七番勝負ということで、すごく久しぶりだなという気がいたします。もちろん5年前もこの掛川で対局をさせていただきまして、こちらでの対局は今回で3度目になります。以前にお会いした方々にまたお会いできるなということで、本日はとても楽しみにして参りました。毎日新聞社の朝比奈会長からもお話がありました通り、私は兵庫県の加古川市の出身です。掛川市とは「こ」と「け」の1文字違いということで、とても親しみを持っておりまして、プライベートでも、こちらの掛川グランドホテル様に宿泊させていただいて、仲間とゴルフ場に遊びにいくことがあります。掛川は私の中で非常に縁を感じる土地です。七番勝負が明日から始まります。私の持ち味といいますか、振り飛車というプロ棋士の中でも指す人があまりいない戦法で戦うことになると思いますけれども、持てる力を出しきって、あとから「あれはいい七番勝負だったな」といってもらえるような内容にしていきたいと思っております。皆様にはぜひ注目していただければと思います。
■乾杯
ゼロの会 松本巌会長
すっかり掛川の新春の風物詩となりました王将戦の対局が明日から始まります。今回で8回目というおめでたい開催であります。これを機に掛川市が「将棋のまち」として全国に知られていけば、非常にうれしいことだと思います。
(書き起こし=睡蓮)