2017年1月 8日 (日)

6年前の形

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本局の流れを振り返ります。振り駒で郷田王将の先手番に決まり、後手番になった久保九段は△5二飛(6手目)と得意のゴキゲン中飛車に構えました。


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郷田王将はゴキゲン中飛車対策として定番の超速▲3七銀戦法で対抗します。久保九段は△3二銀~△5六歩(18手目)と積極的にさばきに出る作戦を選びました。


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後手が5筋で飛車をさばいたところで、▲6五角(23手目)が序盤の焦点になる一着でした。この手は2011年2月の公式戦で深浦康市九段が初めて指し、その年に公式戦では8局の実戦例が出ています。しかし不思議なことに、翌年以降、ぱったりと見ることがなくなりました。飯島七段は「後手に決定的な対策が出たわけではなく、先手に別の有力な手段が出たからではないか」と分析します。郷田王将と久保九段は、ともに居飛車側を持って経験があります。
【王将戦:郷田 角手放し急戦狙う 険しい局面に 第1局 - 毎日新聞】 http://mainichi.jp/articles/20170108/k00/00e/040/164000c