2015年3月
ご観戦ありがとうございました
感想戦
大盤解説会場へ
終局直後
―― 郷田九段、角換わりで前局と先後を入れ替えての形になりましたが。
郷田 ちょっと分からないところがあって。
―― △4三金左を見たときは。
郷田 玉頭が薄いので、ちょっと。
―― 封じ手の△2六歩は予想されていましたか。
郷田 いや、あそこは手が広いので。
―― そのあと、攻め合いにいったわけですが成算は。
郷田 成算はなかったですが、しょうがないかなと。
―― その後は大激戦になったわけですが、よくなったと思った局面は ありますか。
郷田 寄せきる自信はなくて……
―― 千日手にするつもりは。
郷田 ちょっと考えたのですが。
―― 勝ちになったと思ったのは。
郷田 最後の最後ですね。
―― これで第7局が決戦になったわけですが、意気込みを。
郷田 ベストつくして頑張ります。
―― 渡辺王将、角換わりで△4三金左でしたが。
渡辺 ちょっと苦労が多い展開だったので、あまりよくなかったですね。
―― 封じ手のあたりはいかがでしたか。
渡辺 △2六歩(封じ手)に▲9五歩の端攻めが厳しくて困っていました。
―― 今日の昼食休憩再開の△4八歩からせまっていかれましたが。
渡辺 あのあたりは悪いと思いますけどね。
―― 千日手になれば、渡辺さんはするつもりでしたか。
渡辺 そうですね。
―― 最後の終盤ですが勝ちは?
渡辺 何かあったかもしれませんが。
―― 控室では▲2九銀に△同桂成ならと言っていたのですが。
渡辺 あっそうか……
―― 第7局に向けて。
渡辺 最後なので力一杯やりたいと思います。
郷田九段が勝ちフルセットへ
七番勝負第6局は郷田九段が制し、シリーズ成績を3勝3敗としました。フルセットにもつれ込むのは前期に続いて2期連続。第7局は3月26・27日(木・金)、青森県弘前市「弘前市民会館」で行われます。
両者1分将棋に
激闘が続く
脅威の自陣角
△2六玉に▲5九角と郷田九段が飛車にヒモをつける自陣角を放った局面。黙っていれば▲3八桂△同と▲同飛と取った手が▲2八飛△2七桂▲1七銀までの詰めろになっている。▲5九角に△4八銀成と飛車を取るのは▲同角で後手は3七に打てる合駒が飛車しかない。
木村八段はモニターを見て「受けにくいですか」とつぶやく。