封じ手開封 指し手再現を終え、「定刻になりましたので、封じ手を開封します」と鈴木八段。渡辺王将の横へ移動し、2通の封筒にはさみを入れて封じ手が記された紙を取り出す。「封じ手は△5七歩です」という声とともに、渡辺王将が駒台の歩を盤上に打った。同時にカメラのシャッター音が連続して響く。長机に戻った鈴木八段が「それでは、2日目を開始していただきます」と告げると、両対局者は深く頭を下げて礼を交わした。