2014年1月

2014年1月12日 (日)

掛川市の特産品が対局者に贈られました。

B616 (対局者が手にしているのは掛川深蒸し茶)

B625 (「ふじのくに」は掛川茶ベースのフレグランス。王将は満面の笑み)

B628 (キウイフルーツ。第1局はおやつにも注目)

B632 (いちご「紅ほっぺ」。こちらもおやつで出てくるかもしれない)

B635 (閉会のあいさつは小室進・スポーツニッポン新聞社常務取締役東京本社代表)

記念品の抽選会。今期王将戦の記念扇子や対局者の色紙が贈られました。記念扇子には渡辺王将が「気」、羽生三冠が「磨」と揮毫。「気は気持ち、気合の気。気持ち、気合の入った将棋を指したい」と渡辺王将は話していました。

B603 (羽生三冠が手にしている色紙は「一歩千金」)

B564 (「気」の一字に込めた思いを語る渡辺王将)

B008 (今期の記念扇子)

2014年1月11日 (土)

新年を祝って鏡開きが行われました。

B360_2 (呼吸をあわせて)

B362 (ドン!)

B416 (大成功でした)

B390 (そのまま乾杯へ。ゼロの会会長の長谷川秀男さんがあいさつ)

※「ゼロの会」は地元の経済人で構成された市民団体。

対局者のあいさつです。

B308 (渡辺王将)

王将戦は昨年初めて番勝負に出場させていただき、同じ会場で前夜祭をしました。あっという間に1年たってしまって、日がたつのが本当に早いなと感じます。私は今年の春に30歳になります。もう若手と言われない年齢。中堅として頑張らないといけないと思っています。
タイトルを取り、1年間王将を名乗らせていただきました。その間、1年に2回も一面で競馬の予想をさせていただきました。そのことについて、森戸社長をはじめ、大変多くの方にご迷惑をおかけしたことをここでお詫びしないといけません。勝負の借りは勝負で返さねばなりません。そのためというわけではありませんが、もう1度競馬の予想をやるためには王将戦を勝たねばなりません。王将戦を盛り上げられるように頑張りたい。
掛川市の対局は5回目。今年は子ども王将戦も新設して盛り上がりを見せています。2回、3回と続けば参加者100人を突破するのではないでしょうか。将来の王将が誕生すれば素晴らしいことです。掛川市の皆さんにはあたたかく、将棋に期待しているのが伝わります。それにこたえられるような将棋を指したいと思っています。

B330 (羽生三冠)

午後に子ども大会を見学させていただきました。多くの子どもたちが元気いっぱいに指している姿がすがすがしい気持ちをしました。私の将棋を始めたころは大会に参加するのを心待ちにしていた思い出があります。将棋を始めた原点を見るような思いがしました。
掛川市の王将戦は5年連続の開催と、地元の皆さんが力を合わせて盛り上げていこうという気持ちをひしひしと感じています。
久しく王将戦のタイトル戦に出ていませんでしたが、今年は挑戦者になることができました。新年始まってすぐということで、1年の出発に晴れ舞台に参加できるのは名誉なことと思っています。注目される場で指すわけで、それにふさわしい面白い将棋を指せるように全力で指していきたいと思います。

来賓あいさつ。

B178 (松井三郎・掛川市長)

5回目の王将戦は市民全員が盛り上げてくれるという感じがしています。
掛川市は日本一の茶どころ。おいしい深蒸し茶を作っています。深蒸し茶では9年連続で日本一を取りました。それから、二宮尊徳の報徳の教えを受け継ぎ、引き継いでいます。そして、ものづくりの街でもあります。県外から来られた方も歴史や文化を堪能していただければと思います。
明日から素晴らしい対局になりますことを心から期待しております。

B208 (八木孝信・掛川信用金庫理事長)

B223 (岡本光正・株式会社囲碁将棋チャンネル代表取締役社長)

B232 (石川嘉延・前静岡県知事)

B235 (柳澤伯夫・城西国際大学学長)

続いて主催者あいさつ。

B084 (朝比奈豊・毎日新聞社代表取締役社長)

子どもたちが表彰されていましたが、将棋を指すのはいいことだと思います。論理的に考える思考力や礼儀作法を学べると思います。最近、私も知らないうちに孫が将棋会館に通っているんですね。それで非常にいい経験をしているそうです。
今期は歴史に残るカードでしょう。なんといっても若手で伸びている渡辺さんが王将になられ、羽生さんが絶好調でこられている。お二人の関係はすごいなと思うのです。タイトル戦は3勝3敗、対戦成績は26勝26敗というすごいときに掛川で対局が行われるのです。
渡辺さんが最近出された本を読みました。その本の中でわざわざですね、章をもうけて、全編羽生さんのことを書いているんですね。羽生さんを意識していることがよく分かります。
羽生さんは昨晩まで対局(順位戦A級。関西将棋会館で久保利明九段戦に勝利)でしたが、そのことを感じさせません。羽生さんの『迷いながら強くなる』という本も読みまして、人生訓みたいなことまで触れています。玲瓏という言葉を色紙に書かれる。
二人が対決する。歴史に残る一戦になるかと。王将戦の歴史といえば谷川さん。阪神大震災の年にですね、羽生さんが勝つと七冠だったのですが、すごみのある将棋で谷川さんが勝たれました。その翌年に羽生さんが七冠になったという歴史があります。これまで中学生棋士は4人いますが、そのうちの3人がここにいるのですね。会長はいろんなところで忙しい中で頑張っていらっしゃる。会長をやりながら(順位戦A級に)復帰してほしい。
王将戦は今年の開幕ですから、スポーツニッポンや毎日新聞が将棋連盟をバックアップし、協力してますます発展させていければと思います。

B122 (森戸幸生・スポーツニッポン新聞社代表取締役社長)

将棋界では名人戦につぐ歴史を持つ王将戦です。第63期を迎えました。
王将の渡辺さんは大の競馬ファンでして、昨年の就位式で王将にスポニチで競馬の予想をできないかといいました。競馬の担当記者に社長命令で行ってこいと命じたら、快く引き受けてくださいました。昨年はダービーと有馬記念を予想してくださいました。
有馬記念の話をしますと、オルフェーヴルは別格として、ウインバリアシオンという馬を予想したのですね。この読み、慧眼、敬服しております。私は王将が薦めたとおりに2頭流しの3連複と2頭のワイドを買いました。対局前ですので結果は申し上げませんが、ひょっとしたらもっといい正月が迎えられたかなと思います。今年も王将にはぜひ競馬を予想していただき、スポニチの将棋ファンだけでなく、競馬ファンも喜ばせていただきたいと思っています。
羽生三冠は世代対決で注目されています。もう一人世代対決してほしい人がいます。同じ苗字で「はにゅう」と呼ぶ青年が急に出てきました。来月から始まりますソチの冬季五輪に出ますが、来月からテレビでは「はにゅう」「はにゅう」と連呼すると思いますが、王将戦が終わったときには「はぶゆずる」と呼ばれるような状況を作ってほしいと思います。

B171 (谷川浩司・日本将棋連盟会長)

多くの方にお越しいただき、感謝申し上げます。
掛川の3回目。恒例のことになり、私も3年連続で前夜祭に出席させていただいております。朝比奈社長には先ほど個人的なことで心あたたまる言葉をいただきました。これは前夜祭であって私を励ます会ではないのですが、私も掛川での対局を楽しみにしております。
1年の初めに悪いことが終わったと思い、皆さん方の力をお借りしながら将棋界の発展のために全力を尽くしたいと思います。王将戦はファンが見たいカード、将棋界を占う重要なカードになったと思います。
棋聖戦では初めての三冠王同士の対戦になり、羽生三冠が勝ちました。羽生さんは初めてタイトルを取ってから24年ですか。タイトルを3つ持つだけでなく、さらに増やそうとしているところは敬服の一語しかありません。
渡辺さんは昨年の秋につらいこと(竜王失冠)がありましたが、苦しい状況の中で進化を遂げるのがトップ棋士だと思います。渡辺さんの戦いぶりに注目してほしいと思います。