対局者のあいさつです。
(渡辺王将)
王将戦は昨年初めて番勝負に出場させていただき、同じ会場で前夜祭をしました。あっという間に1年たってしまって、日がたつのが本当に早いなと感じます。私は今年の春に30歳になります。もう若手と言われない年齢。中堅として頑張らないといけないと思っています。
タイトルを取り、1年間王将を名乗らせていただきました。その間、1年に2回も一面で競馬の予想をさせていただきました。そのことについて、森戸社長をはじめ、大変多くの方にご迷惑をおかけしたことをここでお詫びしないといけません。勝負の借りは勝負で返さねばなりません。そのためというわけではありませんが、もう1度競馬の予想をやるためには王将戦を勝たねばなりません。王将戦を盛り上げられるように頑張りたい。
掛川市の対局は5回目。今年は子ども王将戦も新設して盛り上がりを見せています。2回、3回と続けば参加者100人を突破するのではないでしょうか。将来の王将が誕生すれば素晴らしいことです。掛川市の皆さんにはあたたかく、将棋に期待しているのが伝わります。それにこたえられるような将棋を指したいと思っています。
(羽生三冠)
午後に子ども大会を見学させていただきました。多くの子どもたちが元気いっぱいに指している姿がすがすがしい気持ちをしました。私の将棋を始めたころは大会に参加するのを心待ちにしていた思い出があります。将棋を始めた原点を見るような思いがしました。
掛川市の王将戦は5年連続の開催と、地元の皆さんが力を合わせて盛り上げていこうという気持ちをひしひしと感じています。
久しく王将戦のタイトル戦に出ていませんでしたが、今年は挑戦者になることができました。新年始まってすぐということで、1年の出発に晴れ舞台に参加できるのは名誉なことと思っています。注目される場で指すわけで、それにふさわしい面白い将棋を指せるように全力で指していきたいと思います。