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2017年1月29日 (日)

終局直後

B382 (1勝を返した里見女流名人)

――序盤はゴキゲン中飛車の銀対抗になりました。

里見「やってみたい作戦でしたが、本譜の順(先手の9筋の仕掛け)はあまり想定していなかったので、実戦の中で一手一手考えながら指していました。昼食休憩のあたりはそんなにいいとは思っていませんでした。難しいと思っていました」

――よくなったのはどのあたりですか。

里見「5五の地点で総交換になったところで、少し指しやすいと思いました。△6六歩(56手目)と打てたところは、自玉を気にせず攻めることができるので、(後手が)よいのかなと思いました」

――カド番でしたが、本局はどのような気持ちで臨みましたか。

里見「盤上でできることだけを考えて臨みました。また、カド番で指したことがあまりないので、いかに力を出すかという点でいい経験になると思いました。最後の最後まで気を引き締めて指せたと思います。第1局は時間を使わなすぎて、第2局は逆に時間を使いすぎたので、その点も気をつけました」

――第4局に向けての抱負を聞かせてください。

里見「あと1週間あるので、自分のできることをやって対局の日を迎えたいと思います」

B391 (途中でひとつ見落としがあった、と上田女流三段)

――序盤はいかがでしたか。控室では△4二金(28手目)に▲3七桂を検討していたのですが。

上田「それも考えましたが、本譜の順でいこうと思って。桂を跳ねたほうがよかったですかね」

――昼食休憩のあたりはどうですか。

上田「△5五銀(48手目)と出られて、そこでひとつ大きな落としがありました。その手前でよく考えないといけませんでした。本譜も粘る順があればよかったのですが、一気に崩れてしまいました」

――第4局に向けての抱負を聞かせてください。

上田「あまり意識することなく、自分の力を出せるように頑張ります」

B370 (終局直後)

(牛蒡)

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