前夜祭 両対局者あいさつ
(里見女流名人のあいさつ)
皆さまこんばんは。本日は前夜祭に足を運んでいただきまして本当にありがとうございます。主催していただいております報知新聞社さま、特別協賛をいただいておりますユニバーサルエンターテインメントさま、岡田美術館さま、関係各位の方々に感謝しております。私がここ箱根に来るのは2回目になります。年が明けてまだ間もないですが、この女流名人戦第1局が初めての対局になります。明日は気を引き締めて自分の力をすべて出しきれるように頑張りたいと思います。上田さんは出産をご経験されて、たいへん努力されていると思います。上田さんのいいところを吸収して番勝負を戦っていきたいと思っております。今日、明日とお世話になりますが、よろしくお願いいたします。
(上田女流三段)
皆さまこんばんは。今期の挑戦者の上田初美です。よろしくお願いいたします。出産と子育てに集中した生活を送っている中で、久しぶりに皆さまの前でお話しさせていただくということで、たいへん緊張しております。まず、長年女流名人戦を主催していただいております報知新聞社さま、ありがとうございます。特別協賛をいただいておりますユニバーサルエンターテインメントさま、岡田美術館さま、地元箱根町の皆さま、タイトル戦に出場させていただく中で、たくさんの方々に支えられてこうした舞台に立っているんだなと感じております。皆さまには心から御礼と、明日、自分の力を出すことで、何かお返しできればと思っております。先ほど岡田美術館さまに行かせていただき、美術館の中を見学させていただいたんですけども、ひとつひとつ、愛情深く展示されていると感じました。いろいろな時代、いろいろな国の美術品が展示されているのを見て、将棋も共通する部分があるんじゃないかなと思いました。後々、何年かたったときに、このときのこのシリーズはいい将棋だったねとたくさんの方々に思い出していただき、愛されるシリーズにしたいなと思いました。里見さんは将棋にひたむきで真摯な方だと思っております。先ほど全力を出したいとおっしゃっていたんですが、私もその気持ちに負けないように真正面からぶつかっていきたいと思っております。今日、明日とお世話になりますが、よろしくお願いいたします。