2013年2月18日 (月)

前夜祭 主催者、来賓挨拶


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(大きな拍手に迎えられて両対局者が入場)

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(毎日新聞社 丸山昌宏取締役広報担当がご挨拶)
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(日本将棋連盟理事 藤井猛九段も挨拶を述べる)

藤井九段挨拶
「みなさん、こんばんは。日本将棋連盟を代表いたしまして、一言ごあいさつを申しあげます。本日は第62期王将戦七番勝負・第4局の前夜祭にお越しいただきましてありがとうございます。大田原市での対局は8年連続ということで本当に感謝しております。地元の実行委員の方をはじめとして、後援の下野新聞社様、ならびに関係者のみなさま、本当にありがとうございます。
会場となりますホテル花月様、長年にわたって王将戦を支えてくださって、まことにありがとうございます。タイトル戦が何度も行われている会場は、両対局者にとっても安心して将棋に集中できる環境です。いい将棋がたくさん生まれる会場だと思います。今回もよろしくお願いいたします。
今期の王将戦は渡辺竜王が挑戦者となられまして、ここまで3局は内容的にも非常におもしろい将棋が続いています。私も第3局はニコニコ生放送で解説をさせていただきました。ニコニコ生放送は(ユーザーのコメントがリアルタイムで流れるので)ファンの声が直に届くんですね。一手ごとに「この手はすごい」といったようなコメントが流れまして、注目度の高さを感じることができました。今期の王将戦は将棋のおもしろさだけでなく、世代間対決とも呼ばれています。2年ほど前は渡辺竜王を中心とする20代の若手が活躍しました。タイトル戦にも若手が出場しまして、いよいよ勢力図が変わるのではないかと私も思っていました。しかし昨年の王将戦で佐藤王将が復位されまして、がらりと景色が変わりました。
昨年は40代の棋士の活躍が目立った年でした。そこで今年はどうなるかということが注目です。今年最初のタイトル戦で、佐藤王将と渡辺竜王が対決するということで、この七番勝負が今年の流れを決めるような大一番になるのではないかと思っております。
私個人といたしましては、佐藤王将が私と同じ40代ということで、佐藤さんががんばると私も勇気がわいてくる気がします。渡辺竜王は私と年が離れているのですが、家が近所ということで(会場笑)、渡辺竜王にもがんばってほしいなと思っております。
明日の第4局は七番勝負を占う意味でも大きな勝負になります。みなさまも注目されていると思います。私も熱戦を期待しております。
最後になりましたが、主催のスポーツニッポン新聞社様、毎日新聞社様には王将戦を開催していただきましてありがとうございます。また将棋の普及にも、いつもご協力いただいております。厚く感謝申し上げます」

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(津久井富雄大田原市長)
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(下野新聞社 観堂義憲代表取締役社長)

(書き起こし・牛蒡、撮影・吟)