12時半、▲5二飛の局面で羽生九段が17分考えて昼食休憩に入りました。▲5二飛までの消費時間は、▲藤井5時間21分、△羽生5時間34分(持ち時間各8時間)。対局は13時30分に再開します。
2023年2月26日 (日)
直線的な順
上図の△2四歩から、▲8五飛△7三桂▲8三飛成△6五桂▲6三竜△7七桂不成(下図)と進みました。
副立会人の西川和宏六段は「藤井王将は、優勢と思って指しているはずです。△2四歩(上図)から△7七桂不成まで、先手は飛車をぐるっと8五~8三~6三と動かしている間に、後手は8一の桂馬を7七まで進めて金まで取れているので、理論上は差が縮まっているはずなんです」と言います。
ただこのあと先手は玉を逃げたあとに▲6四角の王手が厳しいようです。西川六段は「羽生九段は曲線的に粘るのがうまいので、藤井王将はそれをさせないよう、直線的な順を選んでいるのだと思います」と話しています。
(封じ手までの指し手を再現する、朝の藤井聡太王将。直線一気で羽生玉を仕留めるのか)