先手優勢の最終盤です。すっきりした順は見つかっていないため、先手勝勢とまではいえません。相手は「負けない将棋」で知られる永瀬王座。そう簡単ではないようです。図から▲5三同飛成△同玉に▲5四歩と▲6四角が有力で、そのどちらかに先手の勝ち筋があるかどうか。渡辺王将は読みきろうとしている雰囲気です。大盤では▲5四歩で先手が勝ちそうという結論になりましたが、それでも「100パーセントの確信はない」と神谷八段。
2021年1月11日 (月)
後手玉は寄るのか
渡辺王将は「先ほどの3択」で▲5四飛を選択。勝ちにいきました。「これで寄るのか。大盤の検討ではわからなかったが」と神谷八段。渡辺王将は勝ちへの道を見つけたのでしょうか。
山場
意外な逃げ方
2日目午後のおやつ
好手▲7四銀
▲7四銀が厳しいと評判です。飛車取りと6五への利きのどちらも重要です。
まず飛車の適当な逃げ場がありません。(1)△8一飛は▲7二角、(2)△8二飛や(3)△9三飛は▲7六角が痛打になります。▲7六角に△6五歩が二歩で打てません。仮に△9三飛だとして、▲7六角△6五銀打▲6六桂は先手銀得が見込めます。
(4)△6八銀や(5)△6八金は▲同金△同歩成▲同飛で飛車が働いてきます。(6)△8六歩▲8三銀不成△8七歩成▲同金△7五桂は▲5一飛で先手の攻めが速い。最後の手段として(7)△9七歩成がどうかと検討されています。
神谷八段は69手目▲7四金打以降、基本的には先手持ちの姿勢。森内九段も現局面は「先手が少しよさそう」と話しています。永瀬王座は▲7四銀に手を止め、長考しています。


渡辺王将がリードを広げて勝ちに近づくか、永瀬王座が差を詰めるかという山場を迎えています。候補手として▲7七同桂、▲7七同金、▲5四飛が挙げられています。渡辺王将としても間違えられない局面です。△7七歩が指されたのは16時00分。残り時間は▲渡辺1時間54分、△永瀬57分。

▲6六桂に△4四玉と逃げました。△5三玉は▲8三銀不成から▲7四銀成、△4三玉は▲5四角から飛車を取って▲8二飛が厳しそうでしたが、本譜も飛車を取って▲5四飛が残ります。3通りの逃げ方の第3候補と考えられていました。






