第68期王将戦七番勝負第1局 Feed

2019年1月13日 (日)

37図は▲4八飛(45分の考慮)と回ったところ。▲4五歩の仕掛けを狙っていますが、△4一飛と備えられると、▲4五歩の攻めは逆用されかねないのでやりにくいです。△4一飛以下、先手が妥協するなら▲2八飛△2一飛▲4八飛△4一飛の千日手が浮かびます。
16時50分、久保王将が手を止めて、50分が経過しました。封じる側が決まる18時まで、残り1時間10分。そろそろ、封じ手を見据えた駆け引きが始まりそうです。

王将戦といえば、個性的な記念写真が恒例です。対局前日には、戦国武将の甲冑を着て、掛川茶PRレディ、「茶のみやきんじろう」とカメラに収まりました。
勝者の記念写真は、2日目の翌日にスポーツニッポンに掲載される予定です。お楽しみに。

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前日、対局検分の前に第6回掛川こども王将戦の激励、視察が行われました。

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Dsc_8628(久保王将)
「私は4歳から将棋を始めて40年以上になりますが、いまでも将棋でわからないことがいっぱいあります。指せば指すほど新しいことが出てきます。勝った人は次の試合も自信を持って臨んでください。負けた人は悔しいですけど、負けない人は一人もいませんから、また頑張れるようにどこが悪かったかを反省して次に向かっていってください」

Dsc_8630(渡辺明棋王)
「皆さんの将棋を見るのを楽しみにしてきました。明日からプロ棋士の王将戦が始まります。皆さんの「こども王将戦」に負けないように、こちらも頑張らないといけないと思っています。子どものうち指せば指すほど強くなります。本を読んだり、プロの将棋を見たりして、いろんな手を勉強してください」

(写真=紋蛇、書き起こし=牛蒡)

30角交換から駒組みが進み、持久戦になっています。図は△2一飛と2筋歩交換を消したところ。互いに手を出しにくく、千日手も視野に入れた駆け引きが続きそうです。

Dsc_8993(「近年、稀にみるスローペースだね。僕も結構、考える時間は長いと思うけど(笑)」と郷田九段)