両対局者の退室後、立会人の中村修九段と副立会人の戸辺七段が明日からの見どころと展望を語りました。
「振り飛車の弱点、いっちゃっていい? 持将棋しにくい」と不思議流のジョークが飛び出した。2月4日に行われた第49期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第1局▲藤井聡太棋王-△伊藤匠七段戦で、角換わりの最新形から後手の狙い通り持将棋になったことを踏まえている。戦型は『角道を開けたままの四間飛車』を予想した。
「1日目のポイントは、まず菅井さんが飛車をどこに振るか。第2局の後手番は三間飛車に振って、藤井さんはガチガチの居飛車穴熊でした。序盤で驚いたのが▲6六銀です。かなりマニアックですけど。明日、菅井さんが三間飛車にしたら▲6六銀が出るか、それとも藤井さんがいままで多く指してきた▲6六歩が出るかに注目しています」
書き起こし=紋蛇、撮影=玉響