両対局者の決意表明です。
(藤井聡太王将)
「佐賀県での対局は今回が初めてになりますけれども、昨年の祝賀会(※1)や、嬉野市(※2)など、何回もこちらに呼んでいただきまして、そのたびに温かい歓迎を受けてうれしく思っております。ですので、今回の対局が初めてというのは自分でも意外に感じています。明日からは地元の方をはじめ、多くの方に注目していただける対局になりますので、2日間集中して精一杯頑張ろうと思います」
※1 第71期王将戦七番勝負が決着し、第5局ではなく祝賀会が行われた。
※2 第63期王位戦七番勝負第4局の対局中止により、トークショーで訪れた。
(挑戦者の羽生善治九段)
「ここ3年はコロナ禍の影響もあり、将棋界もなかなかこういったリアルな場面でたくさんのお客さまを集める催し、というのをやるのも難しかったです。少しずつ元の状態に戻りつつあるのかなと実感していますし、皆さまによって将棋の世界は支えられているのだなと感じております。大変な状況ではありますが、そういった中でも明日からは楽しんで、自分らしい将棋が指せるように一生懸命やれればと思っています」
両対局者は、この決意表明のあと、前夜祭会場をあとにしました。
(撮影=武蔵、書き起こし=虹)
2023年3月10日 (金)