長考の末 渡辺王将は1時間14分の長考の末、玉の早逃げで対応しました。「玉の早逃げ八手の得あり」の格言に習い、△6八香成は▲8五角と出て角の成り込みを見せられます。対して藤井竜王は香成りを急がず、△3四桂と玉頭の銀に狙いを定めました。▲3五桂の攻め合いには構わず△4六桂が厳しく、以下▲6七角には△6八竜▲5八香△5九角▲同金△3八金▲4七玉△3七金▲4六玉△5五銀打▲4五玉△4四金(変化図)までの詰みがあります。(大盤解説会で解説を務めていた稲葉八段も山水館に戻ってきた)