2022年1月 8日 (土)

前夜祭(2)

Dsc_2800(開催地挨拶 久保田崇・掛川市長)

「13年連続で伝統ある王将戦を掛川で対局していただけることを、本当にうれしく思います。ご協力いただいた皆さまに御礼申し上げます。私は昨年4月に市長になりました。松井三郎・前市長と同等、あるいはそれ以上に『将棋の街、掛川』として頑張っていきたいと思います。個人的に日本将棋連盟のライブ中継アプリを入れていまして、両対局者の棋譜も事前に勉強させていただいています。藤井竜王は本年で20歳を迎えられます。明日は掛川市で成人式が開催されます。同年代の新成人も対局に注目していると思います。渡辺王将は掛川では負けなしの6連勝中です。熱戦を期待しています」

Dsc_2801(開催地挨拶 伊藤勝英・島田掛川信用金庫理事長)

「掛川での王将戦は13年連続となり、当金庫は初回から協賛させていただいております。当金庫は明治12年に設立された日本最古の信用金庫で、昨年11月に創業142年目を迎えました。長く存続できたのは、二宮尊徳の報徳の理念を守ってきたからだと思っています。報徳の教えに、道徳と経済の両立があります。道徳なき経済は犯罪であり、道徳なき経済は寝言である、と二宮尊徳は言っています。SDGsにも通じるものと思います。王将戦では、礼に始まり、礼に終わる美しさや、勝負の厳しさを体験します。また、棋士の先生方が一喜一憂することなく身を尽くされる、その落ち着きと品格に魅了されます。このような王将戦が報徳の街である掛川で開催されることに感謝申し上げます」

Dsc_2805(特別協賛者挨拶 青山幸恭・綜合警備保障代表取締役社長 最高執行責任者)
「王将戦は1950年、当社は1965年にスタートしました。当社は『ありがとうの精神』、『武士の精神』を創業の精神としております。将棋の世界における敬意、あるいは高潔さは共通するものがあると思っております。将棋は攻めと守りがあります。当社もAIや5Gなどの技術を使いながら、攻めと守りの両方でやっています。地域の安心安全にいっそう貢献していきたいと思います。四冠と三冠の対決は頂上決戦です。お二方の戦いは日本全国の人を釘付けにするのではないかと思います」

(書き起こし=牛蒡、撮影=紋蛇)