(対局者挨拶 渡辺王将)
「王将戦は昨年が第70期の節目でした。第71期の今期は新しい船出、新時代であり、藤井竜王という、ふさわしい方が出てきました。注目度も高く、対局の前日に記者会見を行ったのは、私は王将戦に出るようになってからは初めてだと思います。いまも(会場の)後ろにすごいカメラが並んでいます。これは将棋の世界では当たり前のことではないので、私も緊張しています。この1週間ほどは、スポーツニッポン新聞社さまの1面で将棋を扱っていただきました。私も王将戦に6回出場させていただいていますが、たしか1面に載ったことはないので驚いています。明日から第1局、第2局進んでいきます。プロ野球やJリーグがオフシーズンということもあり、また1面で扱っていただける機会も多いのではないかと私は読んでいるので、ぜひ対局に勝って1面を飾れるように頑張りたいと思います。明日から2日制の七番勝負という長丁場が始まります。いままでつちかった経験を生かし、いい対局にできるように頑張っていきたいと思います」
「掛川では13年連続で王将戦を開催していただいているということで、私自身は初めて掛川を訪れることができ、とてもうれしく思っています。先ほど検分で対局場となる掛川城に伺ったのですが、対局室から掛川城の天守を見ることができました。素晴らしい対局場を用意していただいた関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。明日から対局となりますが、2日制ですので一手一手しっかり深く考えて熱戦にできるよう、全力を尽くしたいと思います。大盤解説会や中継などでお楽しみいただければ幸いです」