相居玉の攻め合い 時刻は11時30分を回り、局面は53手目▲7二歩まで進んでいます。渡辺王将が打った▲7二歩は、飛車の横利きを止める手筋。放っておけば次に▲2二飛成があります。 控室では△7二同飛▲3四歩△8八歩の変化が調べられており、以下▲3三歩成△同桂▲同桂成△同銀に▲2五桂が金銀の両取りですが、そこで△3六歩(変化図)と打ち返せば、激しい攻め合いになりそうです。 ▲7二歩までの消費時間は▲渡辺王将4時間7分、△永瀬王座4時間6分でほとんど差はありません。 (控室で検討を続ける福崎九段)