■勝った渡辺明王将のインタビュー
── 一局の通しての感想は?
渡辺 なんか、いろんな手が流行っていて、かなり読まされる将棋でした。
── 封じ手辺りの印象は?
渡辺 封じ手(57手目)は▲6一桂成と思っていましたが、そこで△6一同飛か△6一同玉かが難しく、玉で取る変化も際どいのですが、本譜は駒を入れて息長く指そうかなと思いました。
── 形勢に関しては?
渡辺 △7六桂(66手目)がよくなく、昼食休憩明けの▲8四角(67手目)を見ていなくて、そこは後悔していました。
── 最終盤で負けと思う場面はありましたか?
渡辺 (109手目▲7三成桂に代えて)▲7三歩成なら上がどうなっていたか……。代案がないので仕方がなく指していましたが、読みきれてはいなかったです。
── 勝ちを意識したのは?
渡辺 本譜の進行は最後、詰みだと思ったので、△6四玉と(110手目)立って勝ちになったと思いました。
── 第3局への意気込みをお願いします。
渡辺 そうですね。来週すぐに第3局があるので、疲れを取って臨みたいと思います。
■敗れた永瀬拓矢王座のインタビュー
── 一局を通しての感想は?
永瀬 ▲8一飛(71手目)のところは、▲7三歩成と迷っていて、そちらを選ぶべきだったかもしれないです。本譜▲6三と(75手目)の組み立てでは変な感じがしたので。
── 途中は永瀬王座が指しやすい指しやすい、との声もありましたが?
永瀬 難しいとは思ったのですが、よく分からないで指してはいました。
── 控室では「▲7三成桂に代えて▲7三歩成なら」との声がありました。
永瀬 最後の△5五銀(120手目)を少し勘違いしていて、組み合わせをうっかりして詰まされてしまったという感じです。
── 第3局への意気込みをお願いします。
永瀬 はい、頑張ります。