記念品の贈呈のあとは、両対局者による決意表明です。
(渡辺明王将)
「この高槻対局は昨年に続いて2回目ですが、昨年は初めてということもあって、大変盛り上がったと聞いております。対局場の山水館は静かな場所にありまして、自然の音しか聞こえないような、素晴らしい環境を用意してくださいまして、地元の皆さま方には厚く御礼を申し上げます。王将戦は年が明けてすぐに開幕し、将棋界の一年が始まるということで、ファンの皆さまにはお馴染みだと思いますが、先ごろ年が明けたばかりだと思っていたら、もう1月もあと数日しかなく、このようにタイトル戦を戦っておりますと、月日があっという間に流れていくと感じます。明日からの2日間も充実した時間を過ごせるように頑張りたいですし、土日ということで今年も大勢のお客さまが大盤解説会場にお見えになると思いますので、そういった将棋ファンの皆さま方の期待に応えられるような内容の将棋を目指して頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
(広瀬章人八段)
「私は、高槻市に来るのは初めてになります。対局場の山水館は先ほど検分をさせてもらい、非常に自然豊かな場所だなと感じました。検分の前には安満遺跡公園に立ち寄らせてもらいまして、子どもの施設が非常に充実していると感じましたし、遺跡公園の辺りは弥生時代から人が住んでいたと聞き、高槻市の原点と言える場所に案内してもらったのかなと思いました。私事ですが先日、誕生日を迎えました。厳しい戦いをしている最中に一年に一回のいい日があったので、第1局は残念ながら敗れてしまったのですが、この誕生日を機に心機一転、巻き返せるように頑張っていきたいと思います。明日からは大盤解説やインターネット中継で注目していただけたらと思います」
(書き起こし=夏芽記者、撮影=武蔵)