(渡辺棋王は2連勝発進)(敗れた久保王将)
以下、終局インタビューです。
――渡辺棋王、本局を振り返って?
渡辺 あまり例がなく、悩むところが多かった将棋ですね。
――28手目△3一金について?
渡辺 そのあとどうなるか、急戦と持久戦の両にらみで指す作戦でした。
――1日目の展開について?
渡辺 金の動きで2手パスして、手待ちを繰り返す将棋にしたので、難しかったです。最善形が分からないまま指していました。
――封じ手の43手目▲7八銀について?
渡辺 手が広いので、何を指されるか分かりませんでしたね。見えていなかったので、構想を練り直しました。
――飛車角総交換の展開になりました
渡辺 (49手目)▲6七飛も見えていませんでした。△同飛成は▲同銀で形が自分のほうが悪いので、まずいのかなとも思ったのですが、しょうがないかなと。
――優勢を意識したのは?
渡辺 (82手目△7八飛で)二枚飛車で攻める格好になって、よくなったと思いました。
――第3局に向けての抱負をお願いします
渡辺 また新たに作戦を練り直して臨みたいです。
――久保王将、28手目△3一金について?
久保 ある程度予想というか、やってきたなと。
――1日目の展開について?
久保 駒組みが難しく、飛車や金の位置などを考えているうちに持ち時間を使ってしまいました。
――封じ手について?
久保 とても手が広いところで、普通に指す手もあるのですが、本譜の展開でやってみたいと思いました。
――飛車角総交換後の展開について?
久保 予想の範囲でしたが、形勢はよく分かりませんでした。大変とはいえ、ある程度は指せるかなと思っていました。
――形勢を損ねたところは?
久保 (68手目△1六歩と)端を詰められて指しづらくなってしまったので。本当はどこかで斬り合いにいきたかったのですが、負けを早めそうで見送りました。端がおかしかったかなと思います。
――第3局に向けて
久保 一局一局だと思っていますので、しっかり準備して臨みたいと思います。