2017年3月 2日 (木)

終局直後

A435_2 (郷田真隆王将は3連敗後の2連勝)

――21手目▲3五歩の新手は以前から温めていたのでしょうか。

郷田「最近、考えていた手でした」

――封じ手の局面はどのように考えていましたか。

郷田「△6二角(封じ手)で手がないということがわかっていなかった。もう少し何とかなるかと思っていたのですが……。33手目▲3六歩は苦しめの手なんですけど、せめて銀を中央に使える味を残そうということで」

――結果的に▲3六歩が生きましたか。

郷田「そうですね、その前を思えば少しは」

――どこでよくなったと感じましたか。

郷田「銀桂交換して、と金ができて、飛車が安定したので、そこはやれるような気がしました(55手目▲2一歩成から63手目▲2六飛のあたり)。ただ、決めるとなると先は長い。わからないまま指していました。勝ちだと思ったのは、詰みが見えたところです」

――第6局に向けての抱負を聞かせてください。

郷田「ベストを尽くして指すだけです」

A449 (敗れた久保利明九段)

――21手目▲3五歩の対応はいかがでしたか。

久保「いろいろありそうなところでしたが、本譜がいちばん大駒を使えそうなイメージがありました」

――封じ手のあたりはどのように考えていましたか。

久保「少し模様がいいのかなと思っていましたが、相変わらず手が広いので、ちょっとわからなかったです」

――その後の展開はいかがでしたか。

久保「37手目▲6七銀でやる手がわからなくなりました。もしかしたら(34手目△6五銀で)歩を取ったのがよくなかったかもしれませんが、ほかの手もわからなくて。△2六歩と▲2四歩(42手目と43手目)の打ち合いはよくなかったと思います。3五銀を取れても、と金を作られてしまうので」

――第6局に向けての抱負を聞かせてください。

久保「仕切り直して頑張りたいと思います」

A433 (終局直後)