18時、グランドホテル浜松で関係者による前夜祭が行われました。
(主催者挨拶 田中泰義・毎日新聞社静岡支局長)
「本日はお忙しい中、第66期王将戦七番勝負第6局の前夜祭にお集まりいただきましてありがとうございます。主催する毎日新聞社およびスポーツニッポン新聞社を代表してあいさつさせていただきます。振り返ってみると、今年1月に掛川で王将戦がありまして、静岡での開催が2回目になりました。一将棋ファンとして、あれから2ヵ月あまりで郷田先生、久保先生にお会いすることができて、たいへんうれしいです。ようこそ浜松へ。浜松は将棋好きの家康公に縁の深い場所で、亡くなって400年あまりがたちますが、この伝統ある場所で、お二人に熱戦を展開してもらえればと思います。楽しみにしています」
(主催者挨拶 井上慶太・日本将棋連盟常務理事)
「私は浜松に来させていただくのは初めてでして、非常に楽しみにしておりました。浜松というと、歴史と文化のまち、自然が豊かで、工業の盛んなまちというイメージでございます。新幹線を降りると、ピアノがボンと構内に置いてあって、びっくりしました。今回はゆっくり観光はできないのですが、またゆっくりおじゃましたいと思っております。私は今回、第2局、第4局、第6局と理事として来させていただきました。前回、第4局のときは久保挑戦者の3連勝で、そのときは郷田さんが3連敗だけども、内容的には紙一重で、郷田さんのほうが勝運がないのかなと話したのですが、第4局、第5局と踏ん張られまして、郷田さんにも勝運が巡ってきたというか、本来の勢いが出てきたなと思っております。今回、この第6局は全国の将棋ファン注目の一戦になると思います。明日からの対局を私も非常に楽しみにしております」
(開催地挨拶 渥美雅之・日本将棋連盟浜松支部最高顧問、県支部連合会名誉会長、(株)杏林堂会長。日本将棋連盟非常勤理事も務めている)
「郷田真隆王将、久保利明九段、ようこそ浜松にいらっしゃいました。心より歓迎申し上げます。いよいよ王将戦第6局ということで、佳境を迎えました。明日からの対局が素晴らしいものになりまして、将棋ファンが堪能してくださることを期待しております。後ほどミス浜松から記念品の贈呈がございますが、郷田先生も久保先生も浜松のことはよくご存じだと思いますが、浜松名産の浜名湖のうなぎの蒲焼き、それから銘茶の詰め合わせを記念品としてお贈りさせていただきたいと思います。お茶といいますと、掛川でも振る舞われたと思いますが、この浜松も春野町というところがたいへんなお茶の名産地でして、皇室に献上されている立派な銘茶がございます。明日からの一戦、後世に残るような棋譜を作り上げていただきたいと思います」
(書き起こし=文、写真=紋蛇)