2017年2月28日 (火)

前夜祭1

「佐渡グリーンホテルきらく」で前夜祭が開催されました。

A408 (主催者あいさつ 宮内正英・スポーツニッポン新聞社常務取締役編集担当)

この伝統と歴史、大自然の地、何よりブランド力のある佐渡で今年も王将戦の対局を開催できることを誇りに思います。王将戦のあとにも、4月に佐渡トキマラソン、5月には自転車の佐渡ロングライドもスポニチが主催していまして、春の訪れを市民とともに感じている次第です。今回はいうまでもなく、今期の番勝負のゆくえに直結する重要な対局です。大盤解説会が開かれますので、臨場感を感じてほしいと思います。

話は変わりますが、佐渡市長の三浦さんと私は旧知の間柄です。三浦市長は日刊スポーツの出身で野球記者をされていました。私も野球担当で同業他社です。ライバルであり、友人でもありました。ともに巨人を担当していました。負けず嫌いで、スクープ合戦で抜いたり抜かれたりするライバルでした。決着をつけようと思っていましたが、そうならないうちに終わりました。というのは、三浦さんが日刊スポーツの社長になられたからです。これでは巨人の取材どころではありません。

責務を務められたあと勇退されて、佐渡の市長選に出馬されました。当選が決まって電話をしたときに「社長と市長で、立場はどうですか」と聞いたら「日刊スポーツは1000人足らずの会社だけど、今度は全市民のお世話をしなければならない。プレッシャーは比べものになりませんよ」とおっしゃっていました。三浦市長とこうして再会できたことをうれしく思います。(以上、宮内常務取締役)

A437 (主催者あいさつ 佐藤秀司・日本将棋連盟常務理事)

3年連続で王将戦ということですが、昨年は対局ではなく、郷田王将の防衛のお祝いイベントで大変盛り上がったと聞いています。2年前のときはハプニングがあって、前日に佐渡へ行けませんでした。今回は波も穏やかで天気よく無事に佐渡に着いてホッとしています。明日からの対局を堪能してくださればと思います。今日は両津港に着いたころから温かく歓待してくださいまして、両対局者も心からいい将棋を指そうと思ったのではないかと思います。

佐渡市のアマ王将戦の表彰式が行われましたが、優勝した山田さんに10年ほど前に対局して負かされたことがありました。それでいまも第一線として活躍されていることはすごいです。これからも活躍を期待しておりますし、ほかの皆さまには打倒山田で精進してくださればと思います。

昨今はよきにつけ、あしきにつけ、将棋連盟が取り上げられることが多いです。最年少棋士や外国人女流棋士の誕生など明るい話題もありますが、そうではない話については申し訳なく思います。将棋という伝統文化を広げていき、将棋を通じて歴史や伝統、マナーなどを学んでくださればと思っています。今回4回目の佐渡対局、現代屈指の好カードです。お楽しみいただければと思います。(以上、佐藤常務理事)

A449 (開催地あいさつ 小川健・佐渡汽船(株)代表取締役社長)

私も3回立ち会わせていただきましたが、いちばん天気がよかったと思います。昨年は郷田王将を囲む会を開いて、観光のほかに講演してくださいました。母親がやっていた洋服屋のお客さんから将棋や囲碁を手ほどきしていただいて、へたですけど楽しめています。明日からの対局に立ち会わせていただけるということで楽しみですし、おふたりの健闘をお祈りしています。(以上、小川社長)

A485 (開催地あいさつ 三浦基裕・佐渡市長)

私も今日の天気ホッとしています。今年8月に大相撲の巡業が行われます。その調印式が先日行われたのですが、ものすごく荒れた日でジェットフォイルが動かず、フェリーも遅れました。調印にこられた千田川親方はどでかい体で「死にそうだった」とおっしゃっていました。

佐渡市についていいますと、3月1日は合併記念日でして、明日が14年目の初日となります。そうした中で王将戦ということで、なにか因縁めいたものを感じます。明日から熱戦を楽しみにしています。子どもたちの普及などで大きな効果になるのではと思います。

宮内取締役が私をほめてくださりましたが、実際は記者としては負けた記憶が強いです。いずれにしても、将棋の場でこうして会えたことはうれしく思います。(以上、三浦市長)

A495 (棋士紹介、左から佐藤義八段、郷田王将、久保九段、田村七段、井田三段)

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