図の局面で18時を回り、久保九段はさらに1分使って18時1分に封じる旨を告げました。1日目の消費時間は▲郷田4時間3分、△久保3時間38分。対局は明日の9時に再開します。
【封じ手予想】(以下棋譜・コメントから抜粋)
封じ手予想は飯野七段が△7二金。「玄関を閉めないと眠れません」と話す。離れ駒をなくして戸締りしっかりの手だ。
増田四段は△4三銀、Twitter解説の村田顕五段と田丸九段は△4三金が封じ手の候補手。角に当てながら桂頭を守る手だ。「三段目に金を上がるのが好きなのと、△4三金から△5三銀の形を目指したくてね」と田丸九段は話す。
■Twitter解説■
村田顕弘五段>43手目が封じ手だと思ってました。▲4四同角に、△4五歩▲3七銀△9五歩▲同歩△同香▲同香△3六歩が恥ずかしながら第一感でしたが、それは▲3八歩と辛抱されておいて無理筋です。現局面からは(1)△2四歩▲同歩△2五歩か(2)△4三金▲7七角△2四歩などを考えてみたいです。ここで封じ手でしょうか。珍しく封じ手時刻直前にバタバタと進んだので、現局面を考える時間がありませんでした(苦笑)自信も根拠もないですが、封じ手は△4三金と予想します(互角)。
スローペースながら、郷田王将が早い段階で仕掛けをみせていたので緊迫した序盤戦が続いていました。久保九段も仕掛けを直接受けるのではなく、仕掛けられたときに反撃する姿勢で堂々と駒組みされていたのが、印象に残りました。途中の△3一飛など細かい手待ちも含めて、スペシャリストの芸だと実感し、勉強になりました。明日は平藤眞吾七段の解説で1日ご観戦をお楽しみ下さい。私は封じ手から楽しみです。本日はご観戦ありがとうございました。
2017年2月 1日 (水)