【花束贈呈】

（プレゼンターは安来節銭太鼓娘の足立日向子さん、宮原かおるさん）

◆郷田真隆王将の挨拶◆        

　みなさんこんばんは。郷田真隆です。安来市には去年に引き続いて２度目となります。今年は市長杯もおこなっていただいたりと大変ありがたく、安来市の皆様の将棋に対する深いご理解やご協力、また熱意が非常に感じられ、ありがたく思う次第であります。皆様のそういったお気持ちに応えるためにも、先ほど鉄砲隊により、「あらん限りの力を出せ」ということが伝えられましたし、少年少女からも力を授けていただきましたので、明日はそのように戦いたいと思います。

　新年が始まりますと、将棋界は王将戦が最初のタイトル戦になるわけですが、生意気なようですけれども、これからは新年が始まったら王将戦を対局していたいと思っています。王将戦は第65期の七番勝負が始まったばかりですけれども、皆様の期待に応えられるように頑張りますので応援のほどお願いいたします。お世話になります。

◆羽生善治名人の挨拶◆

　皆様こんばんは。王将戦第２局の安来市での前夜祭に、たくさんの方々に参加をいただきまして、ありがとうございます。

　この王将戦は、いままで島根県で開催されるといったことが多かったんですけれども、私はこちらの安来に来るのは初めてです。島根県は出雲地方をはじめ、何度も来ているんですけれども、それぞれの土地で歴史や様々な文化があるのだなということを、今回来て感じました。安来市では２年続けて開催ということで、来年以降も続けていっていただけたらうれしいなと思う次第です。

　初戦は掛川であったんですけれども、残念ながら負けてしまいまして、明日からまた気分を入れ替えて臨みたいと思っています。それで、先ほど鉄砲隊の方から祝砲ということで、プレゼントとしてですね、ちょっと中身はよく分からなかったんですけど、箱に小刀のようなものが入っていまして、これって何か切腹するときのようなものじゃないのかなと（笑） まあそんなことはあり得ないわけで、でもそういう真剣な気持ちで臨まないといけないとしみじみと感じました。

　今回はこの対局だけではなく、様々なイベントもあわせて開催されると聞いています。こちらの地元が盛り上がるように、私自身も一生懸命やっていきたいと思います。よろしくお願いします。

（書き起こし：潤記者／撮影：夏芽）