図は15時40分頃の局面。
検討陣は後手から攻める手を探していましたが、どうしても見つからずさじを投げました。検討例をいくつか挙げます。(1)△8六角▲同歩△9七桂成▲同香△8七香▲同金△6九竜は▲8九角で先手よし。(2)△7七桂成▲同銀△8五桂▲8六銀△同角▲同歩△7七香は▲同金寄△同桂成▲同金と清算されても後手自信がないとのこと。また(1)の攻めを含みに(3)△6九竜とにじり寄る手には▲7九歩がしっかりした受けで、後続手がないといわれています。
Twitter解説の広瀬八段も後手の手が見つからないとして、先手優勢と判断しています。
「差がついている気がします。終盤前に投了ということもあるかもしれないぐらいです」(神谷八段)
■Twitter解説■
広瀬章人>現局面で後手の手を一生懸命考えていますがなかなか浮かびません。△8六角の筋はコメント欄の通りうまくいかなさそうです。△7七桂成▲同銀△8五桂▲8六銀と進んでたとしても攻めをつなげるのは容易ではありません。(先手優勢)
2016年1月11日 (月)