2016年1月

2016年1月10日 (日)

本局の使用駒は「掬水作・源兵衛清安書」。
掛川での王将戦が初めて行われる際に、王将戦開催を支援する地元の経済会「ゼロの会」により用意されたものです。書体の源兵衛清安は青野照市九段が推奨したものとのこと。

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12時30分、図の局面で郷田王将が22分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲郷田1時間22分、△羽生1時間53分。
昼食の注文は郷田王将が「地養鶏照焼重」、羽生名人が「うな重」。対局は13時30分に再開します。

Img_6267 地養鶏照焼重。

Img_6270うな重。

日本将棋連盟モバイルのTwitterアカウント(@shogi_mobile)ではプロ棋士による解説が行われています。1日目の担当は矢倉の名手として知られている高橋道雄九段です。
・日本将棋連盟モバイルTwitter https://twitter.com/shogi_mobile

Takahasim_3 高橋道雄九段。

1056Twitter解説の様子。

前図から先手の指した▲6八玉に、高橋九段が強く反応しています。控室でも「ここで休憩まで考えてもおかしくないですね」と中座七段。序盤の勝負どころを迎えているようです。

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左図は10時30分頃の局面。
早囲い模様の先手に対して、後手がどう対抗するかが注目されています。この局面は2日前に行われたA級順位戦の▲行方尚史八段-△森内俊之九段戦(右図)と同一局面です。その将棋は、行方八段が新構想を見せて快勝しています。

Img_6237控室で前例を並べる中座真七段。
「2日前のA級を知っていれば、当然意識するでしょうね」(中座七段)

10時半を回り、対局者におやつが運ばれました。
郷田王将は「モンブラン」と「フレッシュいちごジュース」。羽生名人は「ホットコーヒー」。両者ともに掛川名産の「イチゴ(紅ほっぺ)」が添えられています。

Img_6233郷田王将は豪華路線で。

Img_6234羽生名人はシンプルに。

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Img_6161松井三郎掛川市長による振り駒は「歩」が4枚で郷田王将の先手番に決まった。

Img_6167定刻の9時に対局開始。

Img_6172対局開始が告げられると、郷田王将はすぐに▲7六歩を着手。

Img_6178羽生名人は一呼吸おいて△8四歩と応じた。

9図は9時30分の局面。
ゆったりとしたペースで矢倉の定跡形に進んでいます。

Img_6083盤側は8時半には揃っていた。

Img_6090立会人と記録係が振り駒の打ち合わせ。
「あそこでいいですか。ちょっと狭いですけど」(門倉四段)
「そこは君の腕にかかってます」(中村修九段)

Img_60978時43分、郷田王将入室。

Img_6116羽生名人は50分に姿を見せた。

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