佐渡島に到着後、すぐに歓迎セレモニーが始まりました。
「ようこそ、豊かな自然、歴史、文化がかおる佐渡へお越しくださいました。多くの関係者の皆さまに厚く感謝申し上げます。佐渡での王将戦対局は、2007年の第56期王将戦七番勝負第7局以来3回目です。3たび対局開催されることをうれしく思います。佐渡は『佐渡島の3つの宝』として、3つの世界登録を目指しています。1つ目は佐渡の金銀山です。29年の世界遺産登録を目指しています。2つ目は世界農業遺産。トキとの共生を通じての環境教育などが認められまして、環境の島を象徴するものとして2011年6月に認定を受けました。3つ目はジオパークです。2013年9月に認定されました。歴史文化や伝統芸能を学ぶことで、金銀さんやトキが佐渡にあることがひもとけます。
世界のタイトルを目指す佐渡で、将棋界のタイトル戦を戦う二人には歴史に残る対局を期待しています」
「イレギュラーな日程となりましたが、持ち時間も大きく変わりませんので、影響なく対局できるかなと思います。皆さまの歓迎にこたえられるように頑張ります。2勝2敗となって三番勝負ですので、七番勝負にふさわしい良い内容の将棋を指せるよう頑張りたい」
「対局場へ前日に入れなかったことは初めてです。気をもんだこともありますが、関係者の皆さまは大変だったと思います。佐渡は今回は初めてです。対局や観光でまたうかがえたらと思っています」