2015年1月12日 (月)

攻め合いへ

96検討では▲6七玉と上がって受けの方針を続けると見られていたところで、渡辺王将は▲2四歩と攻め合いに転じました。それを見た郷田九段は△6六銀としばります。これは次に△7七金▲6九玉△6八桂成▲同飛△同金▲同玉△6七飛▲7九玉△4七飛成の狙いです。

大盤解説では、受けはないので先手は攻め合いに出ると断言されていました。先の変化の△4七飛成の局面の先手玉は詰めろでないため、そこでうまい決め手があれば先手が勝てそうと言われています。ただし、後手に駒を渡すと先手玉は途端に詰んでしまう恐れが高いため、まだ簡単ではありません。いずれにしろ渡辺王将が攻め合いに出たため、局面は終局に向かって動き出しています。

Img_1835大盤解説は神谷八段と中座七段が担当。図は現局面で仮に▲8一飛と下ろした場合の変化図だ。

Img_183817時過ぎの対局室の様子。間もなく日が暮れる。