(対局が行われる「松籟亭」)
(公式ホームページには「わが国の木造建築のもつ伝統技術を現代に生かし、その機能性と美しさを細部にまで求めた洒落た数寄屋建築」と紹介されている)
(対局準備をする記録係の佐々木海法女流1級と、立会人の畠山鎮八段。畠山鎮八段は開始の合図を声に出して練習していた)
(カメラマンが大勢入るため、一時的に障子が取り払われている)
(翔)
(両対局者に飯塚俊之・出雲市長から記念品が贈呈された)
(記念品は「羽根屋」の出雲そばと「藤増牧場」のしまね和牛のリブローススライス。「羽根屋」は江戸時代創業で、出雲文化伝承館内にも店舗がある。しまね和牛は「和牛のオリンピック」とも呼ばれる5年に1度の品評会「全国和牛能力共進会」で、花形と言われる部門で1位を獲得している)
(依田裕彦・報知新聞社代表取締役社長、清水市代・日本将棋連盟常務理事も交えて記念撮影)
(両対局者のグータッチでの記念撮影)
(ぶつかりそうでぶつからない拳)
(激励会はこれで終了)
このあと対局者はそれぞれ別室で、関係者もまた別室で夕食をいただきました。
本日の更新は以上です。明日9時開始の第2局をお楽しみに。
(翔)
【対局者あいさつ】
伊藤沙恵女流名人
「皆様こんばんは。伊藤沙恵です。今年もまた出雲に対局者として来られることをうれしく思います。東京と空気が全然違うような気がしていて、去年はとても穏やかな気持ちになったのを今年も思い出しました。対局になると余裕がなくなるのですが、そういう空気に触れて心が和んだ気がします。昨年に引き続き、温かく迎えていただきましたし、素晴らしい対局場をご用意いただきましてありがとうございます。第1局は残念な結果にはなったのですが、第2局以降は自分の力を出しきっていい将棋を指せればいいなと思います」
西山朋佳女王・女流王将
「皆様こんばんは。島根県にうかがいますのは中学校の修学旅行以来なのですが、出雲市の皆様にはホームページで宣伝していただいたり、温かくお出迎えいただいたりありがとうございました。出雲市は縁結びの地としても知られておりますが、こうして将棋を通じて皆様とご縁をいただくことを光栄に思っております。明日は第2局ということですが、第1局と同じく新鮮な気持ちで挑めたらいいなと思っています」
(書き起こし・撮影=翔)
出雲を訪れている棋士がそれぞれあいさつをしました。
畠山鎮八段
「出雲の立会人は3回目、仕事で訪れるのは5回目になります。出雲市は女流名人戦以外でも非常に将棋が盛んで、伝承館は対局場が素晴らしいですし、解説をしていてもファンの熱気を非常に感じます。伊藤女流名人は昨年の『女流名局賞』が、この女流名人戦の第2局で、本当に素晴らしい将棋でした。また、挑戦者の西山女流二冠は今年度、清水理事が持っていた年間最多対局、最多勝の記録を抜く活躍で、明日は熱戦になるのではないかと思っております」
(参考:歴代ベスト記録・ランキング女流棋士。今年度40勝16敗の西山女王・女流王将は清水女流七段が2011年度に記録した55対局の年度最多対局数記録を既に更新。同年度の清水市代女流七段と2021年度の里見香奈女流五冠が記録した年度最多勝記録の40勝に並んでいる)
村田智弘七段
「お二人の将棋は独創的と言いますか、AIにこだわらない、自分の色を出した、非常に面白い将棋が特徴かなと思います。そういう将棋は今では結構少なくなっていますので、そのお二人が女流棋界のトップにいるのは素晴らしいことですし、序盤から華々しくなったり、終盤お互いの力を出しきって、ハラハラドキドキのドラマが起きやすい対戦かなと思います。明日は私も非常に楽しみにしております」
室田伊緒女流二段
「出雲には久しぶりに来させていただいたのですが、先ほど畠山先生たちと一緒に出雲大社をお参りしてきました。明日の解説会には現地の方も入られるということで、出雲の皆さまと、全国の将棋ファンに皆さまに向けて、村田先生の解説を色々と聞き出したいと思います」
佐々木海法女流1級
「明日は女流棋界最高峰の将棋を間近で見て、たくさん学ばせていただきたいと思っています。頑張ります」
(書き起こし=夏芽、撮影=翔)