2024年1月14日 (日)

福間女流四冠が先勝

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第1局は福間女流四冠が制しました。終局時刻は16時13分。消費時間は、▲西山2時間21分、△福間2時間33分。第2局は1月21日(日)に島根県出雲市「出雲文化伝承館 松籟亭」で行われます。

後手勝勢に

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図は92手目△6二銀まで。攻めたり受けたりのせめぎ合いが続いていましたが、少しずつ後手がポイントをあげて、図では後手勝勢とみられています。少し前に△6八馬▲同金△同竜と2枚換えに出ることも可が得られましたが、福間女流四冠は丁寧に指して、決め手に残しています。(銀杏)



Dsc_7249 (館内に五番勝負のポスターが掲げられていた)

Dsc_7259001 (第1局のチラシ。ポスターとは違うオリジナルだ)

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岡田美術館(2)

岡田美術館は国道1号沿いにあり、箱根駅伝の往路5区と復路6区のコースでもあります。岡田美術館の周辺は坂やカーブが急で、高低差の激しい箱根駅伝でも重要なポイントです。

Dsc_7236 (右に見えるのが岡田美術館の正門。坂の上にあることがわかる)

Dsc_7239 (上の写真の地点から左を向いて撮影。坂が続いている)

Dsc_7242 (岡田美術館の入り口)

Dsc_7244 (福井江太郎氏の大壁画「風・刻」は「風神雷神図屏風」をモチーフにした作品)

(銀杏)

岡田美術館(1)

岡田美術館は2013年に設立された私設の美術館です。近代や近世の日本画や陶磁などを数多く展示しています。展示面積は5000㎡に及びます。庭園は15000㎡と広大です。
神谷八段、井出五段、清水女流七段、竹部女流四段は岡田美術館のスタッフの案内で午前中に美術館を見学し、伊藤若冲らの日本絵画や陶磁などを鑑賞しました(通常、展示室への携帯電話・カメラ・タブレット類の記録媒体は持ち込めません。許可を得て撮影しています)。

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Dsc_7063 (熱心に鑑賞)

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(銀杏)

形にこだわらない対応

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図は55手目▲5四香まで。福間女流四冠が9筋から攻めたのに対して、西山女流名人は駒損甘受で対応して反撃に出ました。片美濃囲いの遠さを生かした指し回しです。
▲5四香からは、△6二金打▲5二馬△同金左と進みました。最後の△5二同金左は形にこだわらない受け方。△5二同金右だと▲9二飛成△9一歩に▲7二竜と潜り込まれて後手苦戦でした。本譜の△5二同金左なら、6二に金がいるため▲7二竜とできない理屈です。読みの入った応酬です。(銀杏)

Dsc_7231 (14時35分ごろの控室。井出五段と竹部女流四段が大盤解説会の休憩時間に神谷八段と検討)

対局者のお盆

対局前日の検分時、対局者のお盆に水のほか、炭酸水、清涼飲料水、紅茶、コーラが用意されていました。西山女流名人は清涼飲料水と紅茶の代わりに緑茶、福間女流四冠はコーラと紅茶の代わりに水を頼みました。また、両対局者にはほうじ茶も用意されています。(銀杏)

Dsc_6858 (西山女流名人のお盆)

Dsc_6863 (福間女流四冠のお盆。お盆の横にあるのは、岡田美術館とピエール・エルメ・パリとのコラボレーションチョコレート)

午後のおやつ

14時30分になり、午後のおやつが出されました。西山女流名人は「小豆の生どらやき、アイスコーヒー」。福間女流四冠は「小豆の生どらやき、アイスミルクティー」。 (銀杏)

Dsc_7035 (西山女流名人のおやつ)

Dsc_7037 (福間女流四冠のおやつ)

岡田美術館での対局

岡田美術館では、第42期から五番勝負第1局で行われています。今期で9期連続となります。これまでの対局結果は以下の通り。

     先手             後手
第42期 里見香奈女流名人  ●-○  清水市代女流六段
第43期 上田初美女流三段  ○-●  里見香奈女流名人
第44期 伊藤沙恵女流二段  ●-○  里見香奈女流名人
第45期 伊藤沙恵女流二段  ●-○  里見香奈女流名人
第46期 谷口由紀女流三段  ●-○  里見香奈女流名人
第47期 加藤桃子女流三段  ●-○  里見香奈女流名人
第48期 伊藤沙恵女流三段  ○-●  里見香奈女流名人
第49期 伊藤沙恵女流名人  ●-○  西山朋佳女王・女流王将
第50期 西山朋佳女流名人  ???  福間香奈女流四冠

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