2024年1月14日 (日)

いきなり打ち込む

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図は36手目△6九角の局面。昼食休憩に入ってからもしばらく考えていた福間女流四冠。対局再開後に△6九角といきなり打ち込んでいきました。先手の飛車が7六にいたら▲8八金で無効ですが、図の場合は▲8八金に△8六歩▲同飛(▲同歩は△9六角成と飛車を取られてしまう)△同飛▲同歩△6八飛と隙を突くことができます。
実戦は△6九角に▲9八飛△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛(下図)と進行。△7八角成▲同飛△8七飛成を狙って、福間女流四冠が主導権をつかんだようです。(銀杏)



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Dsc_7194 (鋭い角打ちで攻める福間女流四冠)

8棋戦目のタイトル戦

西山女流名人と福間女流四冠は、今回の女流名人戦五番勝負で8棋戦すべてのタイトル戦で顔を合わせました。将棋界で初めてのことです。2019年の第12期マイナビ女子オープンで初めてタイトルを争ってから5年弱での達成は、二人の棋力や勢力図を示すものといえるでしょう。
なお、7棋戦での対戦は、谷川浩司十七世名人-羽生善治九段戦と福間女流四冠-加藤桃子女流四段の2組があります。(銀杏)

Dsc_6924 (西山女流名人と福間女流四冠は、女流タイトル戦すべてで顔を合わせる)

対局再開

Dsc_7182 (西山女流名人は12時53分ごろ対局室に戻った)

Dsc_7190 (福間女流四冠は12時55分ごろに戻った)

Dsc_7210001 (13時の対局再開から数十秒後、福間女流四冠は△6九角と打ち込んだ)

(銀杏)

昼食休憩時の対局室

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Dsc_7142 (昼食休憩時の盤面。35手目▲9六飛の局面で昼食休憩に入った)

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Dsc_7124 (使用されている駒は、大竹竹風師作の菱湖書)

(銀杏)

YouTubeのオンライン解説会

本局は14日9時15分から日本将棋連盟のYouTubeチャンネルでライブ配信されます。また、13時30分からは大盤解説が行われます。解説・聞き手は井出隼平五段と竹部さゆり女流四段が務めます。
終局後は両対局者にYouTube中継に出演いただいて、本局について振り返っていただく予定です。棋譜中継と合わせてお楽しみください。
【岡田美術館杯第50期女流名人戦五番勝負第1局オンライン解説会】
https://www.youtube.com/watch?v=ZDK3U2bM6e0
(銀杏)

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Dsc_7115 (リハーサルの様子)

昼食休憩

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図の35手目▲9六飛の局面で福間女流四冠が16分使って昼食休憩に入りました。▲西山46分、△福間1時間29分。対局再開は13時。対局者の昼食はともに「名物 豆アジ天うどん(温)、フルーツ盛り合わせ」。
(銀杏)

Dsc_7108 (対局者の昼食。開化亭名物の豆アジ天うどん(温)とフルーツ盛り合わせ)。

15回目のタイトル戦

西山女流名人と福間女流四冠のタイトル戦はこの女流名人戦で15回目。これまでの対戦は7-7の五分という頂上決戦です。
過去の成績は以下の通りです(枠内の名前は勝者)。  (銀杏)

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美術館見学

13日、岡田美術館に到着した両対局者は、検分の前に小林忠館長の案内で美術館を見学しました。岡田美術館では6月まで「金屏風の祭典 ―黄金の世界へようこそ―」が開かれています。
https://www.okada-museum.com/exhibition/archives/2023_34.html
(銀杏)

Dsc_6550 (小林館長が川合玉堂「冨嶽」の説明をする)

Dsc_6529001 (富士山の屏風を前に手で富士山を作って記念撮影。福間女流四冠の左薬指に指輪が見える)

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