大盤解説(3)
大盤解説会でも終盤の検討が大詰めを迎えていました。
検討されていたのは上図の局面です。
「ここで後手は選択肢が3通りくらいしかありません。
7七に打つ手はほぼないので、駒を打つとしたら7九か6八ですね。
△7九銀は▲7七銀打△同角成▲同桂で詰みはありません。
▲7一とや、▲8九金と受けられてもつらそうです」
「後手は飛金金銀と持っていて角が急所に利いているのに詰まないんですね。
普通は勝ちの要素しかみえない局面なんですが……」
「△6八金が詰めろにならないのが大きいですね
(△8八金は▲同金△同角成▲同玉△7九銀▲8七玉△8八金▲9六玉以下詰まない)。
9六を突いていないのが光輝いています」
(若葉)