不二家のお菓子ボックス
将棋会館の対局室
将棋会館の4階は特別対局室をはじめとした対局室があり、入り口にはホワイトボードで部屋割りが示されています。入り口から見て右手奥に特別対局室、右手前に「高雄」「雲鶴」「棋峰」のある大広間、左手に「飛燕」「銀沙」が位置しています。入り口の左手前には「桂」があり、食事部屋や休憩用の控室として使われていましたが、近年の対局数の増加に伴い、対局室として使えるように整備されました。
5階は対局室の「香雲」と「歩月」のほか、中継などの作業用に個室があります。以前は個室が宿泊用に貸し出されていましたが、現在は使われていません。
午後になり、ABEMAのマルチアングル放送に出演する女流棋士が控室を訪れました。将棋会館で番勝負や挑戦者決定戦が行われる際は、「飛燕」「銀沙」が控室として使われるのが慣例になっています。
対局再開
昼食休憩
東京・将棋会館
千駄ヶ谷にある将棋会館の歴史は1961年、木造2階建ての旧会館が完成したことに始まります。終戦直後に対局場が転々としていた棋士たちにとって、将棋会館を持つことは大きな宿願でした。日本将棋連盟の会長を務めた加藤治郎名誉九段は、かつて徳川家が馬場として使っていた土地を得て、寄付を募ってようやく建設にこぎつけたと回想しています。この旧会館が手狭になったため新会館建設が決まり、地下1階、地上5階の現在の将棋会館が1976年4月20日に落成しました。1階玄関には、新会館建設に尽力した大山康晴十五世名人のレリーフが飾られています。対局室だけでなく販売部や道場があり、棋士だけでなくファンにも親しまれてきた将棋会館。老朽化に伴い、耐震工事を施して使用してきましたが、2024年に新施設への移転が予定されています。
意欲的な腰掛け銀
戦型は相掛かりに進みました。藤井王位・棋聖がオーソドックスに好形を目指したのに対し、豊島叡王が工夫した駒組みを見せています。自ら金銀の連結を崩す△5四銀(38手目)が珍しい構え。手元のデータベースでは、代えて△5四歩、△5二金が指されていました。比べると、本局は腰掛け銀にすることで中段への圧力は強くなっていますが、玉が薄くなるので意外性があります。控室では、相掛かりの研究に定評のある伊藤匠四段も「知らないです」と首をかしげていました。意欲的な構想がどう結実するのか、今後の展開に注目です。
10時のおやつ
マルチアングル放送
控室にはABEMAのマルチアングル放送に出演する棋士が訪れています。豊川孝弘七段、斎藤明日斗四段、伊藤匠四段が継ぎ盤で検討中。今回のマルチアングル放送の出演者は豊川孝弘七段、斎藤明日斗四段、伊藤匠四段、小高佐季子女流初段、水町みゆ女流初段、和田はな女流1級です。
【マルチアングル放送】
https://abema.tv/payperview/Eh3mp8kmz5Xyqq