第6期五番勝負第1局
終局直後
【勝った藤井王位・棋聖】
――本局を振り返って。
藤井 早い段階で飛車角交換になって、判断が難しかったんですけど、打った角が働く前に急な展開になってしまったので、そのあたりが自信ないと思って指していました。
――△5五銀直(48手目)のあたりはいかがですか。
藤井 すぐに動いてこられるのを軽視してしまって、こちらの形が整う前に戦いが起きてしまったので、少し苦しくしてしまったのかなと思っていました。
――そのあと▲3四角(53手目)と打ったあたりについては。
藤井 なんとか攻め合いにできるかなと思っていました。
――よくなったと思ったところは。
藤井 (75手目に)飛車を取れて、攻めていける形になったところです。
――次局への抱負をお願いします。
藤井 第2局、第3局と(短い期間で)続けてあるので、しっかり状態を整えて臨めればと思います。
【敗れた豊島叡王】
――本局を振り返って
豊島 出だしは2歩損になってしまったので、あまり自信がなかったんですけど、そのあと▲3四角(53手目)で対応が分からなかったです。指せる順がありそうな気がしたんですけれど。本譜は分からないまま指してしまって、▲8五金(71手目)と打たれてダメになってしまった気がします。
――次局の抱負をお願いします。
豊島 またすぐあるので、しっかり準備して頑張りたいと思います。
藤井聡王位・棋聖が白星スタート
図の局面で豊島叡王が投了しました。終局時刻は18時11分。消費時間は▲藤井聡4時間0分、△豊島4時間0分。
第1局は藤井王位・棋聖が制しました。第2局は8月3日(火)に山梨県甲府市 「常磐ホテル」で行われます。
(紋蛇)
急転直下
まだまだ難しい中盤戦が続くかと思いきや、一気に終盤戦へとなだれ込んで図の局面を迎えています。現地控室の検討陣から「後手がつらい」「終局が近づいてきた」という声が上がりました。いつの間にか挑戦者の藤井王位・棋聖が抜け出したようです。
神田明神(2)
神田明神(1)
第1局の対局場である「神田明神」は、東京都千代田区外神田に鎮座する神社です。正式名称は「神田神社」。2年に1度、日本三大祭りの一つとして数えられる「神田祭」が開催されます。本来ならば今年5月に行われるはずでしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて主な行事は中止となり、神事のみが執り行われました。
【神田明神とは|江戸総鎮守 神田明神】
https://www.kandamyoujin.or.jp/profile/
(結婚式場がある明神会館。昨日は叡王戦の記者会見場として使用された)