第6期五番勝負第2局
大盤解説会場へ
終局直後の様子
【豊島叡王の談話】
――王位戦の第2局と同じ角換わりの早繰り銀でしたが、本局の序中盤はどのような手応えでしたか。
「王位戦の2局目は負けてしまったんですが、まずまずうまくいっていたのでもう一回指してみたのですが、△4五歩(32手目)と突かれた手に対して準備がなかったので。ちょっと自信のない展開になってしまいました」
――中盤以降はどのように見ていましたか。
「途中からちょっとはっきり苦しくなって。▲6八玉(47手目)としたところや、▲2六角(63手目)と打った手などで、何か別の手のほうがよかったかもしれません」
――光明がさしたと思ったのはどのあたりでしょうか。
「▲4三歩(117手)から▲2二飛と打ったあたりで、駒損はひどいですが、際どい形になっているのかなと」
――最終盤は長い王手が続きましたが、どのような心境でしたか。
「危ない形だったのですが――本譜で詰まないような気がしましたので」
――これでシリーズは1勝1敗としました。第3局もすぐにありますが抱負をお願いします。
「内容的には押されているので、少しでもよくなるように頑張りたいと思います」
【藤井王位・棋聖の談話】
――序中盤にかけてどのような感想をお持ちですか。
「王位戦のときは途中苦しい展開になってしまったので、△4四歩(26手目)のところで手を変えて、と思っていました。ただ△4二飛(40手目)から動いていったんですが、あまり成算はなかったです。▲8三角(45手目)がかなり急所の手なので、ちょっと無理気味なのかなと思っていました」
――途中リードを奪った感覚はありましたか。
「△9六歩(72手目)と突いて、一応攻めがつながる形になると思ったので、その辺りは手の流れとしては悪くないかなと思っていたんですけど。そのあと反撃されて、それに対して対応できなかったのかなと思います」
――どのあたりがターニングポイントになったと思われますか。
「▲5四銀(93手目)△同歩▲同飛のところで、△8八と▲5五飛の取り合いは損をしたのかなと思いました。一回なにか銀を取られないように受けておくとかのほうがよかったのかなと」
――最後は激しく追い込みましたが。
「そうですね、最後は王手は続くのですが、ちょっと足りないかなと思っていました」
――シリーズは1勝1敗になりました。第3局の抱負をお願いします。
「3局目もすぐなので、内容的にはしっかり反省して、気持ちは切り替えて臨めればと思います」
豊島叡王が逆転で制す
五番勝負第2局は豊島叡王が勝ちました。終局時刻は19時5分、消費時間は両者4時間。苦しい状況が続いていた豊島叡王でしたが、終盤で体を入れ替えてからは藤井王位・棋聖の追い上げをかわして逃げきりました。
逆転
叡王の粘り
後手有利
ほっと一息
後手が攻勢に出る
午後のおやつ
15時を回り、対局者の控室に不二家のおやつが運ばれました。豊島叡王が「プレミアム濃厚ベイクドチーズケーキ」、藤井王位・棋聖が「ミルキーバウムクーヘン」と「バウムクーヘン」です。飲み物は豊島叡王が「アイスレモンティー」、藤井王位・棋聖が「ジンジャーエール」です。
【プレミアム濃厚ベイクドチーズケーキ】
クリームチーズをメインにマスカルポーネ・グラナ・パダーノ・カマンベールチーズをアクセントに加えたワンランク上のこだわりチーズケーキ。
【ミルキーバウムクーヘン】
北海道産生クリームと『ミルキー』に使用している練乳を練り込み、1層1層丁寧に焼き上げました。
【バウムクーヘン】
しっとりやわらかに焼き上げた生地のまわりをミルク風味のフォンダンでコーティングしたバウムクーヘン。