第2期決勝三番勝負第2局
2016年12月11日 (日)
終局直後
【佐藤天彦九段の談話】
――対局を振り返っていかがでしたか。
「序盤から非常にこう、難しい将棋で。そういうせめぎあいが、ずっと最後まで続いた一局だったのかなと思っています」
――シリーズを通していかがでしたか。
「第1局、第2局ともに、あまりこう、プロ棋界では指されていないような将棋といいますか。そういった将棋を2局指して、どちらも非常に熱戦になって。大変な戦いだったな、という感じですね」
――来春の電王戦に出場してソフトと対局されることになりました。そのご感想と、現役のタイトル保持者としてソフトと戦うということについても一言お願いいたします。
「そうですね、最近の電王戦を見ていますと、コンピュータソフトは非常に強いなという印象を持っています。こんどの電王戦も大変な戦いになるのかなと思っていますので、しっかり頑張りたいと思います」
【千田翔太五段の談話】
――対局を振り返っていかがでしたか。
「快調に進めていったのかなとは思ったのですけれども、掌の上で転がされたという感じになりました」
――シリーズについてはいかがでしたか。
「1局目は、錯覚はあったのですが、総合して実力不足というところだと思います」
――今回は残念な結果になりましたが、今後について一言お願いいたします。
「努力あるのみです」
佐藤天叡王に輝く
先手優勢
時刻は21時を回りました。
佐藤九段はコンピューター推奨の▲4八角とほぼ同じ意味の▲5七角と打って余しにいきました。ニコニコ生放送では、現地の森下九段、ニコファーレの屋敷九段、野月七段が勢揃いしましたが、先手陣が厚くなって、優勢がはっきりしたと評価しています。また、コンピューターの評価値は先手の+1000点を超えました。
佐藤九段が叡王戦優勝に近づいているようです。