海外対局は、本局で24局目となります。初の海外対局は、1976年にアメリカ・ハワイで行われた第1期棋王戦決勝リーグ戦の内藤國雄九段-大内延介八段戦。直近は、2014年の第27期竜王戦七番勝負第1局、森内俊之竜王-糸谷哲郎八段戦のアメリカ・ハワイ対局です。
台湾でのタイトル戦は2002年10月の第15期竜王戦七番勝負第1局、羽生善治竜王-阿部隆七段戦以来、2回目です。千日手が2回続いて無勝負として知られています。
日本将棋連盟台北支部は、竜王戦をきっかけに発足した支部。当時は日本人の会員が多かったですが、現在はほとんどが現地の方だそうです。今回の叡王戦の台北対局にも隅々まで支えてくれました(肩書・段位は当時)。
(支部会員の震煌作の彫埋駒。書体は王鐸書で、明時代の書から駒地に使えるものを抜き取り、五角形の駒に合うように字の形を微調整した、オリジナルものだという。駒作りの技術は日本の駒師「富月」の指導を受けているが、駒字は日本にある書体じゃなくて、新しい台湾独自の書体を追求したそうだ。その際は、指すのも支障がないように、読みやすい字体にするのもポイントのひとつだという)
本局の中継は以上で終了です。ご観戦いただき、ありがとうございました。第2局もお楽しみに。


















叡王戦第1局は21時24分、135手で永瀬七段が勝ちました。消費時間は、▲永瀬4時間41分、△高見5時間0分(持ち時間は各5時間)。第2局は4月13日(土)に北海道斜里郡「北こぶし知床ホテル&リゾート」で行われます。



図は△5五飛に▲5六金と合駒したところですが、△4五飛▲同金に△3九角や△4五桂など王手はあるものの、先手玉に詰めろが続かないようです。そうなると▲6三歩から後手玉は寄りのため、逆転したと見られています。



