第1期決勝三番勝負第2局
2015年12月14日 (月)
終局後インタビュー【郷田九段】
終局後インタビュー【山崎八段】
(終局直後)
【山崎隆之八段インタビュー】
--この一局を振り返ってください。
途中は指しやすくなったかなと思っていましたが間違えてしまい、時間もなくなり、考えてやったもののやっぱり自然な指し手を選べなかった。少し後悔をしていたところでとがめられて、どう粘るかと指していたのですが、最後まで少し足りないと思っていました。そう思いつつも指していたのですが、最後に詰みが見えて……はい。
--棋戦優勝については。
優勝は本当に久しぶりです。出し尽くそうと思っていたので、それが優勝という結果に結びついて。まだ、感情が追いついていないです。諦めないで指した結果かなと思います。
--来年コンピュータソフトと戦うことになりました。
すごく神経を使う戦いで、どこまでも踏み込まないと厳しい。本局のような終盤戦では。弱点を出さないように踏み込んでいくしかないかと思います。
2015年12月13日 (日)
終局直後
山崎八段が制し、初代叡王に
第1期叡王戦決勝三番勝負第2局は126手までで山崎隆之八段が勝ちました。終局時刻は22時45分。消費時間は▲郷田5時間0分、△山崎5時間0分(持ち時間各5時間)。この結果、山崎八段が2連勝で優勝、初代叡王に決まりました。山崎八段は来春、第3回電王トーナメント優勝ソフト「Ponanza」と第1期電王戦を戦います。
詰めろではない
図の▲4五桂が後手玉への詰めろになっておらず、△8八飛で後手勝ちになったのではないかと言われています。
熱戦続く
先手、優位に立つ
図の▲5九銀が、▲6八銀打の受けを用意して落ち着いた手と言われています。先手玉に駒を渡さない寄せが難しく、先手が優位に立ったようです。
後手玉に詰めろがかかる
図は7八で飛車と竜を交換したところ。後手玉に▲8三飛△7一玉▲7二歩以下の詰めろがかかりました。△8三歩でしのげているのか。