第3期七番勝負第3局 Feed

2018年5月12日 (土)

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両者のインタビューも行われました。

Img_5071 高見六段。
「(タイトルまであと1勝と迫って)これまでと変わらない気持ちで、しっかり準備をして臨みたい」

Img_5076 金井六段。
「(3連敗と追い込まれて)こういう状況こそ、棋士の個性が出ると思うのでしっかり頑張りたい」

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以上で第3局のブログ更新を終わります。
第4局は5月26日(土)群馬県富岡市「富岡製糸場」で行われます。

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第3期叡王戦決勝七番勝負第3局は、高見六段が勝ちました。終局時刻は23時14分。消費時間は▲高見2時間45分、△金井3時間。高見六段はタイトル獲得まであと1勝としました。

69時刻は23時を回りました。先手が快調に攻めており、検討陣は先手優勢がはっきりしたと見ています。この時点で金井六段は時間を使いきって秒読みに。高見六段は22分残しており、残り時間でも後手が苦しくなりました。

Img_5037 「序盤は金井六段がうまく指していた感じでしたが、中盤に入ったところで少しチグハグな指し手があって、いまは先手の高見六段にチャンスが来ている感じがします」(谷川九段)

谷川九段は1985年の名人戦七番勝負第1局と、90年の同じく名人戦七番勝負の第3局で名人として松島で防衛戦を戦っています。そのことを谷川九段に聞いてみると、「どちらも中原先生が相手で、こちらがよさそうな将棋をうまく逆転されて負かされたんです。当時は苦い思い出でしたね」と思い出を語ってくれました。

60_222時45分頃の局面。後手は端攻めからと金を作り、先手は角を切って中央に戦力を集めています。

3621時40分頃の局面。先手は交換した角を▲4六角と飛車取りに設置。対して後手は交換した銀を△6四銀と打って受けました。
「先手は角を打ったからには攻めていきたい、後手は先手の角をいじめる展開にしたい。そういう感じの局面です」(ニコニコ生放送・木村九段)

Img_4730 右手前に見えるのは、最新のマリンスポーツ「スタンドアップパドルサーフィン」の様子。松島湾ではヨットなどと併せて盛んだという。

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Img_5030 指し直し局が開始されると、高見六段はキビキビとした手つきで▲7六歩と着手。

Img_5033 金井六段もすぐに△8四歩と応じた。

21図は21時10分頃の局面。矢倉模様の立ち上がりから、後手が2筋の歩交換を受けない形。途中まで第2局と同じ展開でしたが、先手が1筋の歩を伸ばして別の将棋に進みました。

Img_4970 千日手成立後、立会の谷川九段から、指し直し局を即日実施するかどうか協議が行われる旨が説明された。

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Img_4989 ひとまず駒が片づけられた。

20時35分頃、協議の結果、指し直し局を即日行うことが決定しました。先後を入れ換え、持ち時間は双方に1時間を足して、金井六段が1時間、高見六段が1時間19分で、対局は21時0分に開始します。

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同一局面4回となり、千日手が成立しました。終局時刻は20時27分。消費時間は▲金井3時間、△高見2時間41分。今日中に指し直し局を行うかどうか、協議を行っています。