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第61期王座戦五番勝負第4局

2013年10月 9日 (水)

第5局は10月21日(月)に対局

羽生王座が熱戦を制しカド番をしのいだ。これでスコアは2-2のタイになり、タイトルの行方は第5局に持ち込まれた。第5局は10月21日(月)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われる。

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感想戦

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2013年10月 8日 (火)

終局直後

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■羽生善治王座
―― 千日手局を振り返っていかがですか。
羽生 △5四角打たれて打開はしづらい気がしたので、その前に工夫があった気がしますね。
―― 指し直し局はいかがですか。
羽生 成銀捨てたあたりは……(ため息)。あの局面は何やっても自信なかったですけどね。さらに悪い手だった気がします。もうちょっとましな手があったような気がします。
―― 勝ちと思った局面は。
羽生 △5六玉と出て、もしかしたらという気がしました。

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■中村太地六段
―― 千日手になりましたが。
中村 千日手になるかどうかちょっとわからなかったですけど。後手なので千日手になるなら、と思いました。
―― 指し直し局はいかがでしたか。先に攻めていきましたが。
中村 ちょっと自信がなかったです。

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第4局は羽生勝利。王座の行方は第5局へ

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第61期王座戦第4局は、128手まで羽生善治王座の勝ちとなりました。終局は23時28分、消費時間は双方4時間59分。

これで五番勝負は2勝2敗。決着は10月21日(月)に山梨県「常磐ホテル」で行われる第5局に持ち越されました。

「打ち歩詰め?」の声

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ギリギリの死闘が続いている。図は羽生王座が△5五玉と逃げた局面。ここから▲5六歩△6五玉▲5七桂△同と▲6六金△6四玉と進むと、▲6五歩は打ち歩詰めの禁手だ。後手が逃れたのだろうか。
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双方残り2分

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互いに持ち時間をほぼ使い切っている。いよいよクライマックスだ。フルセットか、王座奪取か――。
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激戦

羽生王座と中村六段、二人が繰り広げる激戦の前に、控室の関係者はモニタに釘付け。中村修九段は自身の対局さながらの表情で継ぎ盤に向かう。

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勝っているのは

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控室では後手が余しているのでは、と見られている。ニコニコ生放送の飯島七段は「この▲6三歩で、私は中村六段が勝ちになったと思います」と話す。どちらが勝っているのか? 明快な局面は見えていない。ただただ難しい。
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詰むや詰まざるや

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羽生王座は△2三銀(図)と打ち、詰めろを受けた。先手玉はまだ詰まないが、駒を渡すと詰みが生じる可能性がある。先手は自玉に気をつけながら後手玉に詰めろで迫らなければならない。2つの玉の詰みを読む必要があり、ひたすらに難解。対局室では両者とも頭を抱える場面が増えている。控室ではまだ結論は出ていない。

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後手よし? だが……

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中村六段は▲1二銀(図)と打って後手玉に迫る。大盤解説会では△6六歩▲同歩△6七銀と攻めるか、△2四銀と受けるかが検討されていた。「後手に手厚い変化が多くなってきました」と深浦九段。

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羽生王座は△6七成銀▲同金△6六歩(図)と踏み込んだ。これは先に銀を渡す分、△6六歩よりもさらに厳しく迫る順。しかし控室では▲2三銀成が詰めろになるため先手勝ちと見られていた。事件発生、なのだろうか。焦点は先手からの詰めろが続くかどうかだ。
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