先手よしの見解 図は110手目△2九竜まで。藤井王将は残り1時間を切りました。控室で現局面は先手よしとみられています。検討の一例は△2九竜に▲4九香△4七歩▲4四桂△同玉▲4六馬△4八歩成▲4五飛△3四玉▲3五馬△3三玉▲4四馬△2四玉▲3三銀(参考図)。3三の銀を取るのは▲3五馬で詰み。△1三玉も▲3二銀成と金を取って先手勝ち筋です。参考図まで進むと後手がまずいので、藤井王将は途中で変化しなければなりません。難局をどう切り抜けるか。 (検討の様子) (西国立駅に南武線の電車が到着)
引っ張り込む 千日手? といわれていた97手目▲3七角に、藤井王将は1時間を超える長考で△3六歩(図)と打ちました。▲7三角打や▲8二銀を受けるのではなく、逆に引っ張り込む手です。図以下、▲8二銀△4一飛▲7一角△同飛▲同銀不成△5三玉と進行。相手に攻めさせ、反動を生かして玉を中段に逃がすのが藤井王将の着想でした。 (対局再開直前の永瀬九段。考え込む)
千日手の可能性あり 図の97手目▲3七角の局面で藤井王将が長考しています。控室では千日手という意見も出ています。図から△5五歩に▲4七角△5九飛成▲5八金△4九竜▲4八金△5九竜…という手順で千日手になります。▲4七角に△3九飛成も▲3八金△4九竜▲4八金でやはり千日手模様です。千日手模様を打開するかどうかは、両対局者の形勢判断を推測するための目安になります。千日手模様を避けるなら悪くないと判断しているか、相手に千日手を避けられて自信がないと判断していると考えられます。いずれにしても、図からの数手は重要なポイントといえます。 (藤井王将はどういう選択をするか)
2日目午後のおやつ 15時になり、2日目午後のおやつが出されました。永瀬九段は「四つ星苺のシャルロット 練乳エスプーマとトンカ豆ソース」、「金の抹茶アイスラテ」、「ホットブレンドハーブティー」で、2日目午前と同じです。藤井王将は「狭山茶ほのか」、「国産オレンジジュース」でした。 (永瀬九段のおやつ。永瀬九段は1日目と2日目の午前午後、4回連続で「四つ星苺のシャルロット」を頼んだことになる) (藤井王将のおやつ。2日目午後はドリンクで糖分補給するのが藤井流)
攻防の角打ち 図は97手目▲3七角まで。▲7三角打や▲8二銀を狙いつつ1九香を支えた攻防手です。ただし、永瀬九段は歩切れが課題。1歩でもあれば▲6四歩△同銀▲5六桂のように、先手から厳しい攻めがありました。持ち駒を生かしてうまく手を作れるかどうか。後手は△5五歩と角の利きを止める手が有力です。 (コーヒーを入れる永瀬九段。以前はブラック派だったが、このときは砂糖やミルクも入れていた)
立川散策(4) (「日野の渡し」の碑。江戸時代に五街道の一つとして甲州街道が整備された。当時の技術では多摩川を渡る橋はかけることはできず、渡し船で川を越えていた。大正時代になって日野橋がかけられた) (堤防から立日橋を撮影。立日(たっぴ)橋は立川と日野からとっている)